DX(デジタルトランスフォーメーション)推進コンサルティング 株式会社アイ・ティ・イノベーション
プロジェクトを成功に導く要因はいくつかありますが、今回はチームビルディングについて考えてみたいと思います。
プロジェクトの中で、チーム間、メンバー間で連携が上手くいかなければ、プロジェクトの成功は望めないことは、プロジェクトマネジメントに関わったことがある方(プロジェクトを”ゴールを設定した物事”と考えれば、皆さん何かしかのプロジェクトマネジメントを実践されているかと思います。)は、実感されることが多いのではないでしょうか。
チームビルディングは、オーナー側(発注者側)であっても、ベンダー側(受注者側)であっても、リーダーであってもメンバーであっても欠かすことのできないマネジメント要素になるため、特にマネジメントを意識されていない方も実践、苦労された経験をお持ちの方も多いマネジメント要素だと思います。
それにも関わらず、 チームビルディングに失敗して、プロジェクト内で仲違いを起こして、いつまでも課題が棚上げになってしまったり、必要なタスクを引き受けてもらえずにリーダーが苦悩することも、しばしば、あるのではないでしょうか?
ではなぜ、チームビルディングが上手くいかない事態が発生するのでしょうか?そこには、セクショナリズムや個別最適になってしまうなどが作用していそうな感じがしますが、もう少しロジカルに見ていくため、因果関係を絵にして見てみましょう。
箱と矢印で描いた簡単な図ですが、今、チームビルディングでお悩みをお持ちの方が見たら、きっと、「イヤ、ここの原因は他にある。もっと大きな課題があるはずだ!」など、思い浮かぶのではないでしょうか?
このように視覚的、構造的に表すことにより比較的簡単に状況分析を深堀し、他社と共有ができると思います。
さて、この図からどのような対策が取れるか?有効か?をさらに考えてみたいと思います。
プロジェクトのゴールを明確にするWBSを作成する(成果物・タスクの明確化)などのプロジェクトマネジメントのフレームワークにもある基本的な事項から、コミュニケーションの工夫まで出てきました。このように図化して共有すると、対策と各課題の関係性が明確になるため、対策の難易度と有効性が直観的に比較でき、実際のプロジェクトでも、どの対策を優先的に実施するか判断をする助けになると思います。
最後にコミュニケーションの機会を作ることについて、もう少し考察してみます。プロジェクトリーダーでなくてもチームビルディングを良好にする振る舞いもできるため、身近な内容かと思います。自分自身が各メンバーとのコミュニケーションを取る機会を取ることは、プロジェクト内で情報が流れていく導線になるため有効です。しかし、それ以上にメンバー同士の接点を作りつなげていく方が、全体としての情報の流れ、連携がスムーズにすることができます。特にメンバー間の関係性が出来上がっていないプロジェクトの初期は、効果的なコミュニケーションになります。すぐには自分の利益になる行為ではないですが、自分がプロジェクトリーダーやチームリーダーでない場合も、このような工夫、努力でプロジェクトに貢献していくことで、サーバント型(奉仕型)のリーダーシップを取っていくのもプロジェクトに建設的に関わる方法の1つかもしれません。
◆参考資料
・「ゴールをイメージする」(ODSC解説)
~後で削除~
こうして見ると、私利私欲を捨てるなどでは、現実的な解決が見込めないように見えてこないでしょうか。
では、
“自己責任”→”助け合い”、”責任追及”→”問題追及”
人と人をつなぐ関係性を持たせる
情報を中継していくコミュニケーションは、チーム内の担当者として窓口を行うなどで必要なコミュニケーションですが、