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課題克服に向けて気持ちを切り替える ~プライドや嘘を捨て、勇気を使う~


昇り竜の新しい年になり、心機一転、決意を新たに何かに挑戦する人も多いだろう。また物事が上手くいかず意気消沈した状態から、くじけた心を立て直したいという人もいると思う。いずれにせよ、人生いろいろあるものである。それが人生なのだから。

もし、自分のやっていること言っていることが、本音と違うと感じている人がいたら、放っておくと重症になるので頑張って対処して欲しい。周囲の目は気になる。人からは良く思われたいし、恥をかくのは嫌で本音が言えず噓を言って過ごしている人も同様。切り替えが必要だと心ではなんとなく分かっているけど、プライドがあるので本当のことを隠してしまう。

自分はそんな筈はないと自分で自分を騙さないで欲しい。人は的確に切り替えを行えば改善することができる。自分のために他人を説得しても無駄で、時間を稼いでも状況は悪化するだけである。長い間使っていない勇気を奮い立たせよう。

長い人生の間には、上手くいくこともあれば上手くいかないことも当然ある。私は、数多くの成功する人、上手くいかない人を見てきたが、運の偏りは多少あるものの、誰にでも試練と機会は公平に与えられると思う。何が成功する人と上手くいかない人を分けているかといえば、はっきりしている。“気持ちの切り替え”こそが、その人を成功する方向に導けるかどうかの分岐点になっている。

切り替えが上手くいかない人には、以下のような特徴がある。

・失敗してしまうことが心配(自信がない)
・諦めが悪い、頭が固い
・問題を一人で抱え込む
・完璧主義で、自分が常に中心(俯瞰力がない)
・プライドが邪魔をして、その場逃れの嘘をつく
・何でも素直に共感しすぎ
・相談できない
・考えるスコープが狭い

その結果、問題の本質に立ち向かいことができずに、中途半端な考えで行動してしまうことになる。

心の状態を形作っている要素は何かを考えてみたい。心の状況は、周囲の目に影響されやすい。人は周囲にいい顔をしたいので、本音と違う発言や行動を取ってしまう。また、心は体の見えにくい深い位置にあるので、自分ですら正確に心の状況を把握することが難しい。

心の状況を映し出す三つの要素を考えよう。
一つ目は体。心の状況は比較的素直に態度、体調、姿(姿勢や動きなど)に現れてくる。
二つ目は言葉(自分が素直に発している言葉)。
三つ目は意識である。深い位置で感じていること、潜在する意識、顕在化している意識(自覚)この三つの要素が関係して、切り替えスイッチが、深い位置に付いていると考えるとわかりやすい。

自分に正直になり、ここで言う”心のスイッチ”を正しく切る替えることが、困難な状況に直面した人には必要になる。切り替えがスムースに行けば、変化が行動に現れて、望ましい結果に繋がって行くのであるが、簡単ではない。

切り替えを上手くできる人は何が違うのか考えてみよう。切り替えには、相当なエネルギーと勇気を要する。心の切り替えは勿論のこと、言葉や態度、姿勢なども同時に変化させなくてはならない。心機一転という言葉があるが、それはある動機をきっかけに、心の状況をがらりと変えて物事に取り組むということを意味する。
課題解決に向けて心の切り替えに必要な重要な点を明示する。

①現実を心から受け入れること(これが出発点)
実際に身の回りで起きていることを正確に理解し、心から受け入れること。この際にできていないことを理解すると同時に、できていることも同様に理解し受け入れることが必要である。原因と解決策をとことん考える。また、誰かに相談することも重要である。

②なりたい自分の姿
自分がどのようになりたいか?どんな気持ちになりたいかを考える。そして考えた結果からどのような方法で切り替えるかを考え、ゴールを決める。

③実際の行動、試行
ゴールが決まったら、計画を明確化し、文書化(見える化)を行う。実際の行動は、簡単にうまくいくはずはない。その際に大切なことは、体を使うこと。言葉にして宣言し、行動すること。本音で実行していることを常に確認していることが大切である。そして、はっきりとしたゴールを目指す。大目標は変えないが、定期的に軌道修正を加えながらゴールを目指す。ゴールを苦労しながら目指し、行動することこそが人を成長させる。

補足として、言葉に出し、身体を使うことで、心と身体で実感しながら行動するのが良い。その理由は、前にも述べたように、心のスイッチは体、言葉、意識の三つの要素が複雑に関係しているからである。
行動していくうちに新たな手ごたえを感じながら、切り替え後の方法を徐々に好きになることが、さらなる成功へ繋がっている。

今回は、心の切り替えについて述べたが、厳格に行おうとすると長続きしない。時には、ペースを変化させて「ま、いっか」「なんとかなるさ」という変化をつけるのも長続きする一つの工夫である。

いろいろな工夫をしながら素直で、明るく、楽しく進めて、知らぬ間に新しい方法が当たり前になっていくとよりよい。


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林衛
IT戦略とプロジェクトマネジメントを中核にITビジネスのコンサルティングを行うアイ・ティ・イノベーションのファウンダーであり社長を務める。◆コンサルの実践を積みながら英米のIT企業とかかわる中で先端的な方法論と技術を学び、コンサルティング力に磨きをかけてきた。技術にも人間にも精通するPM界のグランドマスター的存在。◆Modusアカデミー講師。ドラッカー学会会員、名古屋工業大学・東京工業大学などの大学の講師を勤める。

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