33年前の思い出を振り返れば・・・
北アイルランドのベルファストを後に、いよいよアイルランドの首都ダブリンへ向かう
さて今日は、2018年9月2日の日曜日である。明日からダブリン郊外の大学の町、メイヌースでワークショップがある。9月3日から2日間のワークショップと、その後の顧客訪問のために、本日中にダブリンに入り、メイヌースまで行かなければならない。通常は、鉄道かバスのどちらかの選択となる。ホテルをチェックアウトする前に、メイヌースまでのルートを検討した。
選択肢は多くないが、鉄道はバスよりも時間がかかり、ダブリンからメイヌースまで何回も乗り換えなければならず、私は、ダブリン空港までの高速バスを選択し、ダブリンの中心部でバスを降りて、タクシーでメイヌースに向かうことにした。中心地は、流しのタクシーも多く見つかるはすだ。
ベルファストからダブリンまでは、高速道路が整備されており、見渡す限りうねりのある丘が延々と続き、草原や畑が気持ち良く、リズムのある丘陵が広がっている。バスの車窓から流れる景色は、ところどころに程よい高さの木々のかたまりがあり、少しずつ変化する。アイルランドにはとにかく羊が多く、牧草地帯の面積が大きい。ダブリンまでは2時間強の道のりであるが、高速バスでの適度に景色が変化する道のりは、心地よいのだ。当初は、鉄道を使って景観をのんびり眺めながらダブリン入りを期待していたが、アイルランドのバスの旅も良かった。
日曜のダブリンは、気をつけろ。特にタクシーと両替には、困ったものだ。
さて、ダブリンに何とか到着し、タクシーはすぐ見つかったが、クレジットカード決済ができないため、せっかくつかまえたタクシーを諦めた。次も、次も、ほとんどのタクシーは、クレジットの決済ができない。ポンドも手持ちが少ないし、アイルランドの通貨はユーロで、そもそも通貨が違う。休日は、両替屋もほとんどが開いていなかった。困った上にイライラもしてきた。中心地をかなり歩き回り、やっとの思いで両替屋を見つけた。何とかユーロの現金を用意することができて、タクシーでメイヌースに向かった。知らない場所で、知らない習慣、たかが30分ぐらいのことであるが、2時間ぐらいに感じた。またその日はダブリンでは、地元のサッカーチームの試合もあって、町は普段の休日以上ににぎわっていた。
9月初旬といえば、日本では暑い夏真っ盛りであるが、ダブリンはロンドンより少し涼しく、昼間でも17~18度前後である。歩き回ったりしたが、気候は快適である。
ダブリンは、人口120万人程度の日本でいえば、中堅のサイズの都市である。アイルランドの首都であるが、クラッシックでコンパクトな町である。中心に河が流れている。ヨーロッパの都市の多くは、河沿いに多く立地していて、河が町をうまく分断し、よい景観を造っている。また、ロンドンと違う点は、高い建物が少なく、落ち着く街である。
ダブリンの中心地からメイヌースへ、メイヌースからダブリンへ
ダブリンからさらに30キロほど郊外に、目標のメイヌースはある。東京の町に例えると、ダブリンが新宿、渋谷とすれば、メイヌースは多摩の郊外にあるきれいな駅近くにある町である。人口は、1万6千人であるが、メイヌース大学の学生が、8000人強居るので、学校が休みの場合と開講している場合では、人口が大きく異なる。町の多くの面積を大学が占めるので、大学の町といってもよいだろう。勉強するには素晴らしい環境であるし、近郊に有名なゴルフ場も数多くあるようだ。今回は、プレーはできなかったのだが、素晴らしいゴルフコースがあることは、大学の先生から聞かされていた。私が行ったときは、ちょうど近郊のゴルフ場でグローバルのアマチュアゴルフ選手権が開催されていて、世界中から若いゴルファーが集まっていた。日本の選手も大学の構内で見かけた。
宿泊場所は、大学内のホテル(寮と呼ぶには、新しくキレイであった。)に、3時過ぎにホテルにチェックインした後に、再びベルファストで別れたワークショップ仲間たちとダブリンのステーキハウスで合流することになっていた。着いてすぐ、鉄道で再びダブリンに戻った。疲れるけど、これもよい経験だと思い聞かせた。1時間以上かけて、1時間に2、3本しかない鉄道でダブリンに戻り、会食をした。かなり老舗のステーキハウスは、ダブリンでは有名店で、味も雰囲気も満足した。最初に地ビール(エール)をいただき、続いてステーキを赤ワインと一緒に食べる。気持ちも切り替わり、再び力が湧いてきた。
明日から、ワークショップ頑張ろう。
つづく