まず私が感動したのは、リズミカルでテンポの良い文体である。私も多くのブログや専門書を書いてきたが、彼女の文体は、普通の書き手が使う文体と異なっている。身のまわりで起こる事象や状況をありのままを、疑いを持たずに素直にとらえた文章である。
ごく普通の語彙、表現を自然に使っているのに、何故か軽快なテンポがあり、彼女が表現した状況が、まるで自分がその場所にいるようにカラー動画で感じられる。また登場人物が、常に生きているし、光世さんも動いている。つまり、生きた文体である。
・ふたりぼっち
・地下鉄の不可解な体験
・土曜日の朝カフェ
・『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』などが、おススメ。
私は数回ニューヨークへ行ったことがあり、カフェやレストランの雰囲気も理解しているつもりであるが、光世さんのエッセイの中で登場する、カフェやレストランなどは、イキイキと動いている。また、どの登場人物も息をしたり、頷いたり生きた人間なのだ。人間愛がエッセイのテーマになっている。エッセイをそのまま短編映画にできる。光世さんの中のニューヨークは、とても人間味あふれ温かみのある街であり、ニューヨークが大好きなのがよくわかる。(私もそういう思いを持っている。)彼女の育ちや人柄の表れだろう。
アメリカの代表であり憧れの街でもあるニューヨークで、何が日常起こっているのかをニューヨークが大好きな女性の視点で、一話ずつ完結する形で描いている。
何故、このようなことができるのだろうか?
光世さんは東京育ちの根っからの日本人であるが、何回かアメリカに留学しているうちに、アメリカの日常文化と言葉を体に浸透させて、自分のものにした。さらに大学では、米文学の教授に師事し、本格的に英語での表現を学ばれたと聞いている。事実、教授に書くことを奨められている。そして記者になり、さらに経験を深められた。彼女はアメリカで多くを学んだことは間違いないが、情を持って多くの人と真剣に接してきたからこそ今があるのだろう。
人への洞察力があり、英語での表現手法を学んだことが自然に日本語でのエッセイに反映しているのではないかと思われる。たぶん光世さんは、意識しないでできているのだと思う。大好きなものを題材にして、好きな仕事ができる人は、正直言って羨ましい。
ここで、岡田光世さんの12月の出版記念イベントを紹介させていただきます。
ピアノの伴奏つきのエッセイの朗読会もあり、素晴らしい企画と思います。
私も参加予定です。「あなたを変えるニューヨークの魔法」
ベストセラーシリーズ著書 岡田光世 講演会 & 朗読コンサート
・12月9日(土)東京 会場:池袋コミュニティ・カレッジ(西武池袋本店 別館8階)
・12月10日(日)名古屋 会場:NHKカルチャー名古屋教室
・12月16日(土)神奈川 会場:湘南ラウンジ(湘南蔦屋書店1号館2階)
各イベントの詳細は下記URLをご参照ください
http://okadamitsuyo.com/blog/2017/11/10/xmas-events/
続いて、ITIフォーラム東京の最終案内です。
こちらも皆さまのご参加をお待ちしております!!
【 日時 】12月6日(水)
受付 13:00
セミナー 13:30~17:45(無料)
情報交換会 18:00~19:30(有料:税込5,000円)
【 会場 】ルポール麹町
・有楽町線「麹町駅」1番手口より徒歩3分
・有楽町線、半蔵門線「永田町駅」5番出口より徒歩5分
・南北線「永田町駅」9b出口より徒歩5分
・丸ノ内線、銀座線「赤坂見附駅」D番出口より徒歩8分
【 主催 】株式会社アイ・ティ・イノベーション
【 後援 】PMI日本支部、IIBA日本支部、ESD21、Iasa日本支部、DAMA日本支部
【 申込方法 】下記ボタンからお申込みください。
以上