3年ほど前に買った、アドラーの心理学にかかわる本をあらためて読んでみると本当に深いことを言っていることがわかる。一見、アドラーの本は、「当たり前のこと」を語っているように感じる場合があるが、実は深い。深いゆえに考え抜いた結果、答えはシンプルになるのだ。
人には、人生の課題から逃げる人と、立ち向かう人の二種類いると思う。人は、変わることは難しいが、不可能ではない。では、何が原因で変われないのだろうか?本質を考えてみよう。
人は、直面している課題を考え、阻害要因を分析し、それを取り除くために、何とかしようと考える。しかし、それは適切ではない。阻害要因を認識して取り除いたとしても、また次の阻害要因が現れるのだ。また、取り除こうとするが、次々と阻害要因が生み出される。自分で生み出しているようだ。これは、勉強しない子供が、できない理由を言い訳することに似ている。
・ダイエットしようにもできない人
・目標に向かって努力できない大人
・英語のレッスンなどを口だけで始めない人
・お酒をやめられない人
・月曜日に休む人
・自分ができなかったことを子供に押し付ける親
普通の大人の課題認識はこのようになっていて、一部の人は、阻害要因を必要としている。(口では、何とか戦っているように見せかけているが、変えたくないという内面の意思の表れであるといえる。)本当に変えたいのかどうかという次元で自己を俯瞰的に視る。普段は、気が付かない次元での視点で、気付く人は、ごく少数派である。
真の課題は、ライフスタイル(人生観)を変えることにある。人は、無意識のライフスタイルの中で生きているので、これを変えることは容易なことではない。しかし、自分の力で気付き、さらに立ち向かう勇気があれば、変えることができる。変えることのコツをつかむことが人生の醍醐味であるが、ほとんどの人は、変えられない側にいる。
それが、自然の摂理なのかもしれない。変えない人が多く居て、変える少数の人が居る。
周りの人をみて、自分を見つめ直そう。
そして、本当に行動しよう!少しずつ、少しずつ!!!・・・!?