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海外での体調管理のコツ- いつでもどこでも元気 -


 私は、ここ10年間以上、年に100日以上海外に出張している。国内出張も80日は越えているだろう。仲間やお客様には、林さんは、いつもお元気ですね!といわれる。若いうちは、強引にやっていたが、今は、さすがに体調維持に工夫もしている。

 このブログを書いている瞬間も、インドのプネのホテルに滞在している。3月のインドで体調を維持するために重要なことは、いくつかある。まず、インドと日本との間には、3.5時間の時差がある。また、日本の3月は、まだ寒いが、インドのここプネでは、最高気温は、摂氏35-37度ぐらいになる。しかし、滞在するホテル内は、常に20度程度にかなり温度が低く保たれているので、外界との温度差は激しく対策が必要である。食事も日本で普段食べているものとかなり違う。また、海外では、常に訪問先、スケジュールをあらかじめ決めて行動することが多いので、状況に追われて、普段の生活よりも緊張しているはず。食事は、当然、渡航先の国により違いがあるので気をつける。少しの無理から体の歯車が狂い、体調を崩し、せっかくの渡航にも関わらず、その楽しみと仕事の成果を台無しにしてしまう人を多く見受ける。

 海外を楽しみ、成果も同時に上げるために最も重要なことは、何を持っても体調の維持が肝心である。読者の皆さんも海外に出張、あるいは、旅行される機会があると思うので私の体調維持のために実際に行っていることを紹介したい。何かひとつでもご参考になれば幸いである。

①時差と睡眠

 私は、時計のアジャストは渡航先によらず行わない。携帯で渡航先の時間を知る。渡航した瞬間からその国の時間で生活を始めるようにしている。開始した時点では、体は日本時間であるが、睡眠を犠牲にして、短時間で渡航先の生活サイクルに合わせるようにしている。日本の時間に早くけじめをつけないと海外でのスケジュールに影響がでる。時々眠気が襲ってくるが、これは時差に睡眠を奪われているためである。最近、睡眠の助けにしているのが、睡眠促進の音楽や小鳥のさえずりやせせらぎの音など自然の音を収集したいわゆるnature soundである。アルファ波と意識的に同期を取った睡眠用のBGMをPCなどから流しながら眠る。海の音、川の流れ、鳥の鳴き声、風の音などの自然でゆっくりとしたBGMが、睡眠を促進するだけではなく、緊張もほぐす。様々なタイプのものが、ネット上で提供されているので、自分に合った睡眠促進方法を試してみるとよい。アルファ波の効果なのか定かではないが、音を聞きながらベッドで横たわっていると体と波動が同期を取る感覚が分かってくる。眠りに落ちるか落ちないかの瞬間を楽しもう。人の体は、ある種のサイクルで機能していて、波動と同調する性質があるようだ。体感でこれを知ることをお奨めする。明日に重要な訪問先と会食がある場合、心は当然緊張するだろうが、その一方で、眠らなければと眠りを体に強要する(無理に眠ろうとすること)のは、やめたほうがよい。返って眠れなくなる。緊張を溶くことこそが、明日の最大の準備だ。

②気温と湿度の差

 温度差には、特別な対処が必要である。外気温、飛行機の中、ホテル、レストランなど海外では、当たり前に20度以上の温度差に対処する必要がある。いつ、どこへ行くにせよ私の必需品は、フリース、ダウンベストである。タイツ、代えの靴下、ウェットティッシュなども温度差のある機内、ホテルでは、役に立つ。湿度の差には、常温の水を多めに飲む。目も乾き充血する可能性があるので目薬もありがたい。到着次第、空港やホテルで人に合うかもしれない、疲れきった顔や充血した目では、大事な相手に好印象を与えることはできない。体への対処に余裕がないと身だしなみにも気をつかうことはできないと思っている。

③食事と水

 海外で、水で中る(あたる)ということは、感染症である。水は、絶対に気をつけなければならない。ほとんど、海外どこへ行ってもペットボトルは、必需品である。ホテルは、四つ星以上のホテルに備えてあるペットボトルは、ほぼ大丈夫であるが、レストランは、気をつけたほうがよい。かならず、注いだ水ではなく、ボトルで注文する。氷も信用できない。ビールかワインをわざわざ飲む。(そもそも好きなのであるが)気を抜いて、水割りやカクテルを頼みたくなるものだ。氷でも水同様危険な目にあう。
食事の原則は、まず、食べ過ぎ無いことである。私はインドでは原則食事は一日2食にしている。一日3食、食べないと気が済まない人は食べ過ぎで体調不良になりやすいように感じる。私は、食べたいときに食べている。断食のノウハウも使いながら海外で生活している。

④緊張の克服

 ①から③のことが、対処できれば、基本的に体は快調なはずで、緊張も和らぐはずである。
万全な体で心配が無ければ、堂々と自信を持って仕事と遊びに取り組めるのだ。運動は、一週間滞在する場合、一回はゴルフに出かける。一人でも出かけることにしている。運動になるばかりではなく、その国の事情がわかり、馴染んでくる。要は、接点を多くし運動をすれば緊張はほぐれていくものだ。

繰り返しになるが、今のマイブームは、睡眠促進BGMである。

説明すれば、単純なことの組み合わせであるが、20年以上かけて体で覚えた私なりのノウハウである。

インドのプネのホテルに居る60代男性より

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林衛
IT戦略とプロジェクトマネジメントを中核にITビジネスのコンサルティングを行うアイ・ティ・イノベーションのファウンダーであり社長を務める。◆コンサルの実践を積みながら英米のIT企業とかかわる中で先端的な方法論と技術を学び、コンサルティング力に磨きをかけてきた。技術にも人間にも精通するPM界のグランドマスター的存在。◆Modusアカデミー講師。ドラッカー学会会員、名古屋工業大学・東京工業大学などの大学の講師を勤める。

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