10月初旬、週末を利用して、大学時代の仲間と懇親還暦旅行を楽しんだ。
初めての島根県、松江である。
街の中心に国宝松江城、蜆で有名な宍道湖を望む美しい街である。
4人の同期の仲間たちは、陸路、空路それぞれで集合時刻に現われた。
私は、名古屋から岡山まで新幹線。そこから振り子電車で有名な特急やくもを利用した。
伯備線米子経由松江行きという2時間半ほどの旅である。
振り子電車といえば、確か昭和40年代に名古屋からの中央線の特急や小田急ロマンスカーに導入されていた車両で、カーブでもスピードを出して走ることができる電車である。
近年では、東海道新幹線のぞみN700Aが有名だ。
岡山を出発したやくもは白壁で有名な倉敷を過ぎると大きくカーブして山陰に向かう。
山間を縫って緑の渓谷を進み、1時間半ほどで米子。日本海側に出ればもうすぐ松江である。
古い町並みを想像していたが、駅周辺は、きれいに区画整備された近代的な町であった。
松江と言えば、日本神話。あるいは出雲大社と温泉。名峰伯耆大山(だいせん)も近い。
懇親還暦旅行は、松江城、玉造温泉、そして、玉造温泉カントリー倶楽部。
つまり、ゴルフである。(出雲大社詣は、次回にお預けにした。神様はお許しくださる筈。)
到着早々ビールで出雲そばという昼飯。心地よいほろ酔い気分で松江見学を強行。
風流な遊覧船で松江のきれいな町をお堀側から眺め、電車で玉造温泉に入る。
立派な旅館で会食。ここで、ただの4人の還暦の酔っ払いができあがる。就寝。
翌朝、蜆の味噌汁を朝食にゴルフへ。つまり、ゴルフである。
さて私たちは、なぜ松江を選んだのだろうか。答えは、単純である。
仲間の一人のO君が、3月に定年退職し第二の人生で、島根大学の教員の道を選んだのだ。
O君は、4月に単身で赴任し、生活が落ち着いたところで、お呼びがかかったということである。
(決して押しかけた訳ではないことは銘記しないと・・・)
私達は、大学を卒業して既に30数年。年に1、2回飲み会やらゴルフを楽しんでいる。
再会の度に、近況や悩み、将来の夢などを話し合ってきた。時には、深い話もした。
人生を共有して来たと言える。
結婚、子供のこと、転勤、昇進、仕事、など。名古屋で遊んでいた仲間が、人生のイベントを共有しながらいつの間にか還暦まで到達したのである。
実は我々は5人の仲間なのだが、1名は海外出張で今回はどうしても参加できなかった。
それも、我々がまだまだ元気で現役でいるからこそであり、残念だが、一方で有り難いことでもある。
道はそれぞれである。
それぞれの道を歩むからこそ、私は定期的に会う事に価値があると考えている。
気軽に何でも話ができるし、我々の心はバリアーフリーである!
すばらしい仲間達よ。今度は、5人で会おうな!
ずーっと、達者でなっ!