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PMを潰すも伸ばすも上司次第


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お客様の事例から学ぶDX
2025年2月26日(水)15:00〜17:15

【質問】
会社ではプロジェクトの報告を義務付けられていますが、報告をしても上司は聞くだけ聞いて特に何をするわけでもありません。
トラブルが発生している報告をしても、詳細に聞きたがるだけで、最後には「がんばれ」で終わり。
報告稼働を取られるばかりで何も変わりません。
(悩めるプロジェクトマネージャ:34歳)

【かずみ先生より】
今回の情報を隠したくなるプロジェクトマネージャの心理を理解できる方は非常に多いのではないでしょうか?
情報はほしい、でも何も判断しない、何も動かない上司がいる部下は、どんどん報告を隠すようになります。
(1) 報告しても何も変わらない。特にトラブルがある時は報告が大変になる一方で稼働がとられる。
(2) 報告稼働がとられたくないため、トラブルを隠す。
という思考になってしまいます。
逆に考えてみると
(1) プロジェクトマネージャがトラブルを隠す。
(2) 上司はトラブルが大きくなってから情報が入る。
(3) プロジェクトのQCDが超悪化する。
(4) 事業に悪影響を与える。
という悪循環に陥ります。

上司が強い考えがあり、それを言いすぎるパターンもあります。
せっかくプロジェクトマネージャが問題に対する改善策を考えて報告しているにもかかわらず否定する上司。
(1) 改善策を報告する。
(2) 「自分はそう思わない。全然ダメ」と全否定して上司の考えを押し付ける。
(3) 「どうせ全否定されるなら、考えるのは、やめよう」と考えないPMになる。

この上司方々からお聞きするのは「部下が全然ダメなんだよね。教育してよ」
そして、その部下からは「判断しない上司」「何も動かない上司」「自分の意見を押し付ける上司」という話を聞きます。
上司の方々、部下のできないところを見る前に、自分の行動を振り返ってください。あなたが原因かもしれません。

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関和美
奈良女子大学 理学部 物理学科(現 物理科学科)卒業 日本電信電話株式会社に入社(NTT分社化によりエヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社に転籍)。主に金融系のSEとしてNWシステム 構築の設計、アプリケーション開発の要件定義、設計工程を経験し、その後プロジェクトマネジャーとしてプロジェクトに携わる。 2007年より現職。大規模プロジェクトにおけるPMO(Project Management Office)の運営およびプロジェクトマネジメント支援や、IT構想企画の支援を行っている。PMP。

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