思考に気をつけなさい、それは、いつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい、それは、いつか行動になるから。
行動に気をつけなさい、それは、いつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい、それは、いつか性格になるから。
性格に気をつけなさい、それは、いつか運命になるから。
これは名言、実に正鵠を得ている。語ったのは、実は、マザー・テレサである。世界の偉人・聖人と呼ばれている彼女は、この言葉に代表されるように、実に単純に自身の行動原理を決めそのとおりに生きたのだ。
テレサが、もっとも大切にしていることは、行動の引き金になる思考(考え方)だと思う。最初の考え方が、間違っていれば、それが、言葉となり、行動に移り、自分の習慣、性格、さらには、運命までにも左右することになる。この事実を、実に単純明快に説明している。
行動は、正しそうであるが、言葉、思考がはっきりしない人がいる。良い習慣を身に付けていない人がいる。自分の性格を人のせいにしている人がいる。
私たちは、様々な人と出会い、行動を共にする。世の中は、様々な人の集まりである。
人が上手く生き抜けるかどうかは、思考が軸である。しっかりとした考えに基づき、考えを自分の言葉で表明し、確信し行動をすることこそが、おそらく人の運命を良い方向に導くのである。しかし、多くの人は、もともとの自分の思考が、頼りなく、しばしば、悩んだまま行動しがちである。
それが行動となった瞬間に、起爆剤となって大きな力を持ってしまうのだ。それは、その人の、習慣、性格を左右し、最後には、残念な運命に陥れてしまうのである。
まずは、自分の「考え(思考)」が、運命を決定付けるものとして、自分を振り返ろう。できるだけ、自然に、正直に自分の考えを振り返ること。
さらには、テレサは、「愛とは、大きな愛情を持って小さなことをすることです」と言っている。彼女の愛に関わる思考が、すばらしい言葉になり、さらには、何千もの小さな行動の積み重ねに。
そして、生きる習慣、性格になり、マザー・テレサの運命を形成したのだ。
「思考」こそが、すべての始まりと心に命じよ。