【質問】
チームで新しいサービスを企画することになりましたが面白い意見が出ません。(32歳男性)
【かずみ先生より】
現在、研修事業の担当のため、新しい研修を開発することや、既存の研修をカスタマイズやコーディネートする機会があります。
先日も自社で、お客様の要望を満たす研修を考えるための検討会をするために4人で会議室に引きこもりました。
お客様の要望書には、社員の弱い部分とそれを伸ばすために学ばせたいことが書かれています。
検討会は以下の流れにしました。
1 お客様の要望を4人で共有する。
2 今ある研修の中でどれが一番要望に近いかを考え選択する。
3 選択した研修をどのようにカスタマイズをすれば要望を満たせるようになるかを検討する。
4 カリキュラムのたたき台を作る。(今日の検討会のゴール)
1、2は着々と進んだのですが、3はアイディアが勝負です。
3が始まると頭に思い浮かんだことをそのまま話す人やら、それに対して被せてアイディアを出す人、不明点を聞く人、「それで要望満たせるかな」とお客様の要望の必要十分を考える人など、いろいろ出現するのですが、あえて「みんなアイディアを出しましょう」とか「否定するのは止めましょう」とか何も制約を設けず好き勝手に話をする会にしました。
まあ、好き勝手OKなので話は発散します。
「そういえば、この前さあ、XX研修で受講者からこんなこと面白いこと言ってた」「私が昔講師をしたとき・・・」「あの研修は本当に大変だったよね。」と過去の思い出話。
「今回の受講者ってどんな感じの人?」「今の考えた案では最後のオチがつまらないよね」と対象の研修のネタに戻る。
「こんなの面白いんじゃない?」「わー、私受けたくない、そんな研修!」ってちょっとふざけた案を出す。
こんな状態で、大丈夫かなと思うような会議ですが、最後にはきっちり良いカリキュラムが出来ました。
この時を振り返ると次の事が良かったのではないかと思います。
・過去を振り返る話により、改善すべき点や取り込む点が見えてくる。
・対象者のイメージをふくらますことにより、より具体的に何が必要かということが見えてくる。
・ふざけたネタは大胆なネタ。そこから面白い企画になる。
会議室から出てくると、「なんか楽しそうな女子会してたね」と言われ、雑談していると勘違いされたようですが、実際は非常に成果が出た会議でした。
あえて何も制約をしないことが良い結果を生んだのでしょう。
無駄そうに見えるトークでもそれが結構有効だったりする。先に進まなくなったらちょっと別の話をする。馬鹿にされるかな?と思うようなアイディアも出してみる。
一度試してみてください。