1 はじめに
あっという間に年末である。
今年はどのような1年だっただろう。カテゴリ別に振り返ると興味深い。「職場」「会社(自社)」「技術コミュニティ」「学校(あれば)」「趣味仲間」「地域」そして「家庭」と、それぞれの中でどのような役割を果たせたか、果たせなかったか、を整理してみる。
そして将来の自分のGoalにとって、有益だったかなかったか。すると自ずと、来年の活動予定など見えてくる。年齢も40を過ぎると、そろそろ自分のGoalを考え、今の環境でいいのかなど考えてしまうものである。
時間は待ってくれませんからね…
2 振り返るCIO
IT戦略とCIO、というのが今年の私のテーマであった。CIOについて、このブログでも3回ほど記述したが、いま読み返すと結構稚拙な内容・・に驚く。つまりは、CIOやそれに準じる人がもっと経営戦略を理解して、IT戦略を考えないといけないですよ、というメッセージなのだが、なんとなく内容が薄い。
実は今年は、ある活動により何名かのCIOの方と話をすることができた。どの方もITを使って自社のIT戦略をどうしたいか、自社のIT活用をどうすべきか、相当考えられている。そして、実行されている。単なる割り当てられた役割以上のことを目指している。まあ、それはビジネスパーソンとして当然のことではあるが、そう思いつつも実行できることは困難である。
CIOの方々に共通することは「直近の課題対応と将来の構想対応をどう両立するか」が課題のように思われる。直近では、法制度対応、セキュリティ対応、他社がやるからすぐやる対応、、など、IT戦略どうのこうの関係なくすべきことがある。ただその一方で、中長期戦略に応じて、数年後のために今からすべきことがある。それはITシステムにとどまらず、IT部門の組織改革も含まれよう。
この両立において、CIOの方々は共感者を一人でも増やしたいと思われているようである。また、他のCxOの方々へも適切にコミュニケーションを取らなければならない。
経営とITの架け橋たるITストラテジストの究極形がCIOだとすると、我々はそれかもしくはその補佐を目指す必要がある。CIOといっても一人では孤軍奮闘であろう。自分のスキルと経験をもって、どれだけ想いを共有できるか。今後はそんなことにチャレンジしていければな、と思った(*1)。
3 最後に
あるCIOの方が言われていたのが、IT戦略に最も重要なのは「ロードマップ」と「マイルストン」である、とのことである。
これも当たり前なんだろうが、本当に計画通りに行く場合はともかく、通常はそんなことはない。その時に、バイアスを以下に排除し、「正しい」方向性をもって指南できるか?が大事とのことである。
バイアス排除・・もちろん己の置かれている状況によっても、感じるバイアスは異なるだろうが、非常に重要と考える。きちんとした意思決定には重要なことである。
そうとらえると、まずは事象を適切に捉え、何がバイアスとなり得るか?を常に考えること、それがCIOになるための/補佐するための、第一歩なのかもである(*2)。CIOに限ったことではないけれども、そう考えたい。
注釈:
(*1) 今はまだ思うだけだが(笑)
(*2) これを来年の目標としたい。
最後まで読んでいただきありがとうございました!!!