もうすぐIPA情報処理技術者試験の、ITストラテジスト試験が行われる。例年10月の第3週に実施されるもので、今年もそれと変わらずに実施される。今回は「特別編」として、当該試験について語りたい。(内容の中身はあまり問わないでお願いします)
図1のグラフを見て頂ければわかるとおり、この試験は、応募者も受験者も毎年減る傾向にある。私が受験した2009年に比べると、一時期上昇に転じたが、トレンドは減少である。理由はいろいろ考えられるが、個人的には「受験層の人口減」と「景気」が大きいと思う(*1)。その要因で調整すれば、実質は減少しているとは言い難いのかな、と考える。
重要なのはそういうことではなく、毎年いちおうは700人程度の「ITストラテジスト」が”産まれる”はずなのに、どこで何してるんだろう?という思いのほうが強い。
私の場合2009年合格だが、合格と同時に「何か活動したい」と思い、ITストラテジスト協会なるものに所属した。そして、「自分の思考の幅を拡大したい」と思い、情報戦略やサービス科学などが考究できそうな大学院の門もたたいた。つまり試験の合格が、ちょっとした転機だったのかなと思う。(ただ、それで今苦しんでいることもあるのですが・・)
あとは、自分ひとりだとなかなか難しくてもコミュニティや学会に入ると(IT系だとなんでもいいと思うが)、それなりにつながりができる。IT業界は狭く、コミュニティもそうかもしれないが、集団になると心強い。
今後ITが活躍できるフィールドはとてつもなく広いと思う。でもそういう出逢いがあり続けたり、新しい景色が見えたりしたら、それこそが希望と勇気をくれる。足は震えているのだが。。
だけど、そう感じながらでも、何か活動できる。長い人生で少しでも何か「爪痕」残せれば、である。
今回言いたいのは、もし合格されたら、せっかく「企業の経営戦略に基づいて、ビジネスモデルや企業活動における特定のプロセスについて、情報技術を活用して改革・高度化・最適化するための基本戦略を策定・提案・推進する者」として、認知されるようになるのだから、それなりの活動を、アピールを、自分からの発信をしていただきたいし、自分もさらにそうしていきたいということであります。コミュニティでも学会でも、もちろん自社の中でも。
毎年この時期になったらこんなこと思うのだが現実は・・(笑)
ただ気持ちだけは、常に持っていたい。
注釈:
(*1) 特に「景気」が良くなると、業務多忙となり、受験日(日曜)に時間を取れない、勉強する時間が無い、という人が増えるであろう。
最後まで読んでいただきありがとうございました!!!
参考文献
※URLの最終アクセス日は何れも2014年10月13日
[1] 情報処理技術者推進機構 情報処理技術者試験 ホームページ https://www.jitec.ipa.go.jp/