仕事で成果を出しても会社から大して処遇されなかったり、逆に成果を出せば出すほど、自身の仕事が増え自分自身が疲弊する。そのような状況が想定されるためモチベーションが高まらず、結果的に成果も下がる・・・
このような悪循環の中で、潜在的には能力があると思われる、次世代を担う若手を如何に感化したらよいのか!
先日、この春にIS部門のライン長にご昇進された方とお話しをした際に、この方がふと漏らしたことです。
長らく低迷していた日本経済において、成長することの喜びの感度が鈍ってきているとも言われている世代の若手にとって、何を持ってしてモチベーションを高めればよいのか?
新任のライン長は、日々部下と今行っている仕事に対する『こころ』を確認し続けることで、その解を見出そうとされているとのことです。
ここで言う『こころ』とは、仕事に対する思い、熱意、情熱です。
人に言われたから、指示されたから今の仕事をやっているという受身の姿勢が続くと、物事を考えなくなるだけでなく、うまく行かないことを他人の所為にしたくなります。このような状態では、モチベーションを高くすることは出来ず、組織全体が重く、暗い雰囲気となり、仕事の効率性や創造性は低下してしまいます。
しかしここに『こころ』が芽生えてくると、そのこころを達成するために深く物事を考えるようになり、考え行動することからうまく行かなかった時の改善事項も自覚できます。そして積み重ねにより物事がうまく出来るようになり、成果も出てくると、モチベーションも高まってくるはずです。
そのようにその部長は確信しているからこそ、部下および自分自身の『こころ』を日々問うているとのこと。
ただ現時点においては一部の人を除き、部下からはややこの問いかけに対し煙たがられているようです。ただ上記のような思いがあるからこそ、部下のこころが変化するまで、日々この問いを続けてゆきたい、そのようにおっしゃっていました。