これからの組織は、責任や命令よりも信頼関係で成り立つようになるだろう。
組織は、ネットワーク化、プロジェクト化の仕組みが、重要になり、より人と人のコミュニケーションが、組織成功の決め手になる。命令服従型のやり取りよりチームでのワークショップなどの創造的、全員参加型の意思決定が、より結果を生むようになる。
このような社会では、信頼関係が、何よりもまして大事だと思う。
信頼とは、どこから来るのだろうか?信頼につながる源は何かについて考えてみたい。信頼とは、分解すれば”信じて””頼る”ことになるのであるが、何があれば信頼につながるのだろうか?なかなか難問だ。やはり信頼の前に信用できることが、先にあるような気がする。私は、言葉の遊びをするつもりはないが、論理的に考えると次のようになる。
信用とは、辞書では、”確かであると信じて、受け入れること”と説明されている。つまり、信用とは、信じることができる事実により証明されることだと考える。信用とは、過去の話なので、事実がなければ、成立しない。さてどのように、信じてもらえばよいのだろうか?私は、単純に考えている。素直に自分を表明する。相手を心から受け入れる。誠意ある相互のコミュニケーションの構築を行う。これらのことが実感できるまで努力し積み重ねる。
これに対して、信頼とは、未来の話になる。
そうすると、本当の信頼関係構築には、信用できる事実の積み重ねが重要だということになる。実績があるかるからこそ、未来に対して信頼してもらえるのだと考えられる。いまだ起こっていないことに対して信頼を得るということは、”双方の情”の問題になる。自らの情は、コントロールできるが、相手の情は、思うように行かないものである。少なくとも自分だけは、この原理に従って行動しよう。
信頼の構築には、やはり大変な努力が必要なのだ。