皆さん御暑い中いかがお過ごしですか?
相変わらず食欲旺盛! 病気知らずのかずみ先生です!
今回から響子さんに育成に関するノウハウを教えてもらいます。
響子さんは“かずみ先生のPM、PMOあんなこと こんなこと”の第22回で既に登場しています。
(参考)【第22回】 弊社女性コンサルタントを紹介します!
https://www.it-innovation.co.jp/2013/02/27-173233/
そして、教育に関する対談では熱い思いを語っています。
(参考)ITI女子部で対談しました(1)
https://www.it-innovation.co.jp/2013/04/08-161957/
“温かく見守ってくれる響子さん”が、実際の現場でどのように支援や育成を行っているのでしょうか? 心温まるエピソードをどうぞお楽しみください。
(響子さん、恥ずかしがり屋なので顔出しNG!です。及川きいろさんのイラストは響子さんの雰囲気がよく表現されていますので、イラストと響子さんのエピソードでどんな人かな~って想像してみてくださいね。)
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【第1回】 若手育成の取り組みご紹介~自己流のやり方を点検しよう~
こんにちは。
前回までは涼子さんが、若手のOJTに効果があった経験を語ってくれました。私も引き続き、若手のみなさんとOJTの中で一緒に取り組んだエピソードをご紹介したいと思います。
今回は、システム化企画のプロジェクトを進めていた若手PMのエピソードです。
そのプロジェクトは、途中から全く先に進まなくなってしまいました。文字通り、企画倒れ寸前の状態です。
そこで、一旦プロジェクトの作業を止め、なぜプロジェクトが先に進まないのか原因を探ることにしました。
原因を探る方法として、まず若手PMと私が一緒に、プロジェクトマネジメントの基礎のおさらいをしました。
そして、プロジェクト計画書の内容を確認して、
・プロジェクト計画は具体的になっているか?
・実行可能なものになっているか?
を、私から彼に一つ一つ問いかけながら、プロジェクト計画の点検をしてもらいました。
結果、若手PMは「プロジェクト計画が抽象的で、実行不可能なもの」であることに気づき、一緒にプロジェクト計画を一から作り直すことにしました。
そして、プロジェクトを再開、プロジェクトを軌道に乗せることが出来ました。
経験の浅いPMは、プロジェクトマネジメントの基礎に立ち返って、自己流のやり方を点検するだけで、活路を見出せることがあります。
そして、もう一つ大事なのは、先に進めることに躍起になるのではなく、プロジェクトを止めてでも、問題を洗い出し、原因を見つけ、原因を取り除くことです。
今回は、計画当初よりかなり遅延はしましたが、自らがプロジェクトを立て直し、最後までやり遂げたことは、彼にとって大きな自信になりました。
もう少し詳しくお話ししましょう。
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システム化企画の支援
私が、某企業の企画室へ、プロジェクトマネジメントの支援に入った時のことです。
企画室のメンバーは、それぞれがシステム化になる前段階の企画を担当していて、関係者と調整しながら企画の具体化に取り組んでいました。私は、年度計画に基づいて、週次でメンバー全員の進捗と課題を把握してフォローする役目を担っていました。進捗が遅れたり課題解決が進まなかったりする場合には、室長に判断をあおぎながら、メンバーと一緒に対応にあたります。
その中のひとりの若手PMが、自社の営業現場の情報収集システムのシステム化企画を担当していました。
さて、彼の担当する企画の状況は、どうなっていくのでしょうか?
続きは次回お話しいたします。