皆さまはじめまして。
今回からPM/PMOに関する連載を担当することになりましたアイ・ティ・イノベーションの関 和美です。
前回までの弘中氏の連載を「うまいこと書くな~」と一読者として読んでいたのですが、最終回も近くなったころ、次の連載の執筆指令がきてしまいました。オゥ~ナンテコッタイ(焦)
とにかく筆無精で「人に語るほどの蘊蓄は持ち合わせていない」「AさんやYさんの方が私より向いている」と断り、それでもダメなら「高校の時、国語は赤点だった」などと数十年前(?)の恥まで持ち出して断り続けたのですが、結局言い包められてしまいました。
拙い文章ですが、お付き合いください。
PMOについて考えてみましょう
今回の連載のタイトルには“PM”と“PMO”が入っていますが、主にPMOについてお話していきたいと思います。なぜって、私がPMOで苦しんでいる日々を送っているからです。(途中で脱線したらゴメンナサイ(笑))
皆さまもお気づきかとは思いますが最近では多くのIT系プロジェクトでプロジェクトマネジメントが浸透し、プロジェクトマネージャーやリーダの方々は計画をたて日々管理に奮闘していることでしょう。
そして、プロジェクトマネジメントの重要性が認知されたことに伴い、最近では企業や組織にPMOを設置することが多くなってきました。
皆さんプロジェクトに参画していると、どこかで“PMO”と関わることがあるのではないでしょうか?関わらないまでも“PMO”という名称は耳にしませんか?
「プロジェクトにPMOがいてプロジェクトマネージャーの支援をしているよ」「部内にPMOがいて管理資料の提示を求められるよ」「私の組織にはPMOはないけどベンダ側にはいるよ」など、全く無関係ではないですよね。
でも何をしているのかよくわかないなんて方多いのではないでしょうか?
「プロジェクトマネージャーは大変そう。でもPMOは何をしているのかよくかわらない」と思われている方に理解していただくため、そして明日あなたが「PMOチームに参画してくれ!」と言われても大丈夫なように、PMOについて考えていきましょう。
私とPMO
私がPMOとして活動を始めたのは、アイ・ティ・イノベーションに入社してからです。前職では、中〜小規模プロジェクトマネージャーでしたが、その当時所属していた組織ではマネジメントプロセスが確立しきっておらず、属人的な部分が相当ありました。
管理プロセス定義や標準策定の経験がないまま、アイ・ティ・イノベーションに入社して2日目にお客様のPMO要員としてアサインされました。関連会社と当社からで7~8名の構成で、勿論私みたいな初心者だけではなく熟練者もいたのですが、それでもPMOを一から構築するのは難しく結果的にはプロジェクトメンバーから認知されないまま終了となりました。初PMOの苦い経験です。
その後、他のお客様のPMO改善計画策定を経て現在別のお客様のPMOメンバーとして活動しています。
今までのPMO活動の経験を通して、失敗から導き出したいくつかのツボを見つけることが出来たのでそれを皆様お伝えしようかと思っています。
PMOとは何か?
これからPMOについて考えるためにまずどのような存在なのかよくある事例で確認しましょう。
(1) 実プロジェクトに参画し管理や技術支援を行う。事務局も担う。必要に応じてトレーニングを計画し導入する。
(2) プロジェクトマネジメントや開発の基準・標準を策定して、組織内のプロジェクトに基準・標準の適用を促す。
(3) 組織内で立ち上がっているプロジェクトの状況を纏め、組織長に報告する。
他にもまだあるかもしれませんね。組織やプロジェクトによってさまざまな形態をとっているPMO...
じゃあそもそもPMOってなんなのさっ!って思ってしまいますよね。では次回はPMOとは何かを少し掘り下げていきましょう。
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ところで、連載のタイトル『かずみ先生のPM、PMOあんなこと こんなこと』は当社の企画担当からの提案の1つで「“先生”は恥ずかしいから勘弁してください(涙)(涙)(涙)」と懇願したのですが、押し通されてしまいました。そんな小難しいことは書けないので、気楽に読んでくださいね。
ではまた!!