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それぞれのグローバル化


世間で、グローバル化・グローバル化と騒がれているが、いったい我々は、
どうすることが最善なのだろうか!私なりに考えてみた。

取り組み課題は、企業環境によって異なる。みんなで一生懸命会社のため
社会のために頑張ってきたことも確かだ。しかし、何もしないで済むわけはないだろう。

人を中心に考えてみよう。

  1. シニアの方
    シニアの方には、後輩に元気を与えてほしい。今の60代、70代は、まだまだ元気だ。
    先輩方が若いころに日本のグローバル化がどんどん進展し、その波にのって右肩上がりの素晴らしい時代を生きてきた人が多い。私たちにとっては、うらやましい限りだ。今の若い層にイライラしている面も感じているのではないかと思う。その経験を壮年、中年、若者に与えてほしいのだ。今の日本には、それが必要だ。明るく楽しい将来のためにもう一肌脱いでほしいのだ。
  2. 働き盛りの壮年、中年の方
    今の壮年、中年は、一番難しい世代だ。若手を指導すべき立場であるが、いまさら、外国語が上手くなるわけではない。何とか現状の生活を悪化させないように、しのいでゆきたい気持ちは、あるものの思うようにはならないのが本音だろう。いわゆる流ちょうな英語を使いこなす国際ビジネスマンになるために努力するには遅すぎるだろう。かっこよく誰もがなれるわけはない。でも、考えてみよう!今持っている力を精一杯磨くことはできるのだ。後塵を育てるための力は、十分ある筈だ。若手のように柔軟性があるわけではないが、一緒に判断することはできる。これまで培ってきたものを、今こそ将来のある若者のために出すことが最良だ。そうだ、一緒に変革を行うのだ。今こそ、変革のリーダーになるのだ。困った顔をしないようにして、不得手が多少あっても一緒に進めるのだ。日本の将来に道を開く主でも従でも良いではないか。助力、努力をするのだ。決してやってはいけないことは、育成の邪魔だ。勢いのある人を妨げてはならない。
     今持ち合わせている力は素晴らしい。日本の若者に限らず海外の若者にも日本のビジネス、マネジメント、技術を教える。高いレベルのビジネスを知っているのは、まさに、壮年、中年自身だ。自信を持って取り組んでいこう。日本の力を海外に広め、移転するのだ。これからの20年は、日本の素晴らしさをわかっている海外の人、聞く耳を持っている海外の人が、コミュニケーションは、助けてくれる。体をぶつけていけば成果は出るものだ。要は、高い技術を伝えたいという気持ち次第だと私は思う。

    結論は、実力と風格のある海外でも好かれる“いい人”を目指せばよいのだ。

  3. 30歳ぐらいまでの若者
    今こそ、先輩達の助けを借りて、日本の将来を創るのだ。敢て“つくる”は、「創る」
    創造するという言葉を使っている。将来の明るい姿が、描けなければ、自ら歴史を勉強し、
    シニアに尋ねよう。グローバル化への材料が乏しい時代に何を考え、何を行ってきたのかを。海外で頑張っている壮年にも聞いてみよう。一緒に将来像を描き、実現の道筋をつけていくことが、君たちの仕事になる。ある意味では、日本の成熟期の恵まれた世代であるが、物質的に恵まれているだけに、精神面は、貧しい面がある。この事実を自覚して、新たな変革に挑戦する。与えられた機会を大切にし、失敗を恐れずチャレンジすることが、
    若い人たちの仕事だと思う。頭を使う前に体を使って飛び出すことが最も大切なことだ。

    ・経験を持った大人の話を聴こう
    ・海外の歴史を勉強しよう
    ・日本の歴史の勉強をしよう
    ・海外にできるだけ多くの友達を作ろう
    ・海外の文化に興味を持とう
    ・海外で若いうちは、暮らしてみよう
    ・日本の文化を海外に紹介しよう

    ・前を向いて我慢強く生きよう

    ここ10年ほどの間に日本から世界に誇れるスポーツ選手、ミュージシャン、芸術家が、出現してきている。素晴らしいことである。2000年以上の歴史のある国の若者が世界に日本の文化を広げながら様々な経験をする。その結果、素晴らしい世界が待っている。

このことが、日本らしいの自然な将来像であると私は思う。

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林衛
IT戦略とプロジェクトマネジメントを中核にITビジネスのコンサルティングを行うアイ・ティ・イノベーションのファウンダーであり社長を務める。◆コンサルの実践を積みながら英米のIT企業とかかわる中で先端的な方法論と技術を学び、コンサルティング力に磨きをかけてきた。技術にも人間にも精通するPM界のグランドマスター的存在。◆Modusアカデミー講師。ドラッカー学会会員、名古屋工業大学・東京工業大学などの大学の講師を勤める。

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