読者の皆様、こんにちは!
フリーアナウンサーの桑原麻美です。
いよいよ最終回となりました。実は「話し方・聞き方」に関してのコラムを執筆するのは初めてでしたので、毎回、頭をひねって内容を考えていましたが、なんだかあっという間です。最終回は聞き方のコツをまとめますので、よろしくお付き合いください!
さて前回、「聞く」ことはコミュニケーションの基本、初対面の人と話すときは「あなたに好意を持っています、話を聞かせて」という思いでにっこり相手の目を見ましょう、とお伝えしましたが、実践されていますか?もうひとつオススメなのが、体を半身乗り出して聞くこと。友人とお互いに試してみたことがあるのですが、同じ内容の話をしても、聞いている人が半身乗り出すだけで、「私は受け入れられている」と感じ、ついつい話す予定ではなかったことまで話してしまいましたよ。これは効果抜群でした。
そしてリアクションを今より大きめにしてみましょう。私は初対面の人にリアクションの大きさに驚かれることが時々あります。これも一種の職業病と言えるかもしれませんが、周りのアナウンサーも一様にリアクションが大きいのです。テレビでグルメリポートをしているアナウンサーやリポーターのリアクションを思い出してみてください。「ええっ?!」「わぁ!」ちょっと大げさなんじゃない?と思っても、なんだか惹きつけられてしまいますよね。アナウンサーの集まりは、みんながオーバーリアクションで、食事の感想をそれぞれリポート風に言い合ってみたり、若手のリアクションに注目したりと、とにかく賑やか。自分の話に興味を持ってくれる人には、だれもが好感を抱くはずです。今より30%くらいのオーバーリアクションを心掛けてみてください。
そういえば以前、「話し方・聞き方」を夜の店で働いている女性に教えたことがあるのですが、彼女がこう言っていました。働いている女性には、よくしゃべって盛り上げ、お客様を元気づけるタイプと、大人しめで、お客様の話を聞くタイプの二つのタイプがいるそうなのですが、よくしゃべるタイプの女性は、どうしてもナンバーワンにはなれないそうです(ちなみに彼女はそのタイプでした)。ナンバーワンになるのは決まって、聞き上手な女性なのだそうです。
これは夜の店、そして女性に限った現象ではないように思えます。私たちもどこかのナンバーワンを目指してみませんか。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。またどこかでお会いしましょう!