11月23日、24日、PMI東京主催のフォーラムに参加した。
休日にもかかわらず500名以上の参加者が集まった。90年代半ばからプロジェクトマネジメントは、IT業界で徐々に関心が高まり多くの企業が取り組んでいるが、ここ2-3年でフォーラムで発表される内容は、様変わりしている。基礎的な情報提供から事業の中でいかに成果を挙げることができるかという(実務に役立つかどうか)テーマに移行してきている。日本でのPMIの活動は、発足当時、海外の活動とは異なりIT業界の人が中心になりスタートした。それから10年近く経って業種や業界を問わず参加者が増加している。これに加えてグローバル・プロジェクトや様々な国家プロジェクト、研究開発業務、医療業界への導入など多様になってきている。そもそもプロジェクト活動そのものは、あらゆる組織に通用する考え方で、うまく活用すれば大きな効果を挙げることが可能である。また、プロジェクトのメンタルな面が話題になっていることも望ましいと思う。なぜならば、プロジェクトを構成しているメンバーは人間であり、人間力がかみ合うことこそが成功の条件であるからである。
一個人や一組織の経験では得られない話題について、あらゆる業界の人たちが、一同に集合し情報共有ができる場の提供は、プロジェクトマネジメントの大きな発展に寄与することになると思う。
私は、今回、「グローバル・プロジェクト成功の秘訣」というパネルディスカッションで4名のパネリストの一人としてスピーチを行った。IBMで様々な国際経験をされた渡辺さんのモデレートのもとに、日本、中国、インドでグローバルプロジェクトでの問題、課題、今後の成功の秘訣や教育の問題など多岐にわたって議論が交わされた。
私が、話をしたプロジェクト成功の秘訣を紹介しよう。
上記の3点を踏まえプロジェクトマネジャが、哲学を持って、チームメンバーに考えを浸透させ取り組むことで成功できる。
そもそも、最初から文化的な違いがあることが分かっていれば、プロジェクトの意義や基本的な考え方などについて、丁寧にひとつずつ確認することができ基本からプロジェクトのメンタルモデルを構築することが可能になる。その過程で、文化的な課題も確認可能になり、相当に興味深いプロジェクトになるだろう。わかりきったことを確認することによって、よりプロジェクトの成功率は、高まるだろう。また、参加した人にとっても大きな経験になることは間違いない。
もし、可能であれば手を上げてでもグローバルなプロジェクトの参画をされると良いと思う。
この話の続きは、12月10日のITIフォーラムでもやっています。(最終の登録期限が迫っています。)是非、参加してください。