世界的な景気変動や金融市場の混乱の中、思うように業績が上がらない企業も多いことだろう。努力は続けているが、急変で世の中は、混乱しているようだ。このような時期だからこそ気分転換が必要だと思う。
半年ほど前から企画を進めていたこともあり、予定した日程で、北海道の小樽、札幌へ社員旅行に出かけた。秋の北海道は、静かで物寂しくもあり、紅葉にも趣がある。参加者は、それぞれの目的に従って自由行動することになっている。旭山動物園、石原裕次郎記念館、・・・買い物、グルメもある。私は、ゴルフと美味しい酒を楽しんだ。
北海道の10月中旬は、本州の11月中旬から下旬の季候である。本州より少し葉が大きめで大陸的な様相の広葉樹が、鮮やかな赤や黄色に色づき始めている。30名ほどの社員と一緒にバスの中から色づいた山々を眺めながら空港から小樽へ向かった。
二日目の朝、札幌近郊の恵庭にあるゴルフ場へ向かった。本州では期待していない光景を見ることができた。北海道へ来ることで1ヶ月近く早めに紅葉の中でゴルフを楽しむことができたのだ。想像以上に綺麗な自然の中で一日過ごせたということに感謝しよう。
秋の夕日に~照る山紅葉~~~ラララ・・・・・。思わず心の中で口ずさんでしまいました。感動的な景色を見たときに、人はどこからともなく何かを思い出すのでしょう。添付の文部省唱歌「紅葉」詩の全文をじっくりお読みください。恵庭ゴルフ場には、この詩のすべてが実際にそのとおりあった。本当に来て良かったと思った。二三週間もすれば、すべて枯れ落ちて冬の一歩手前になるだろう。まさに今日という日にこの場所に存在できる幸せを感じるのだ。
「大変な」時代だからこそ、自然の中に身を置き、日本の良さや人間としての感性を磨き、じっくりと落ち着いて対処するのが良いと思う。やはり、自然は、心のクスリになるなぁ~。さあ、今日もがんばろう!!!
******* 付録 *********
「紅葉(もみじ)」
高野辰之 作詞・岡野貞一 作曲/文部省唱歌(二年)
秋の夕日に照る山紅葉(やまもみじ)、
濃(こ)いも薄いも数ある中に、
松をいろどる楓(かえで)や蔦(つた)は、
山のふもとの裾模様(すそもよう)。
渓(たに)の流(ながれ)に散り浮く紅葉、
波にゆられて離れて寄って、
赤や黄色の色様々に、
水の上にも織る錦。