弊社では、設立から8年で、新たな時代に適合するため経営理念と行動指針を見直し再構築を行った。行動指針の見直しは、全社員が参加し、合宿で、議論し実現した。
経営の理念として第一に掲げたのは、「お客様と共に感動し喜ぶ」ということだ。
成果物は、作り物であるし、情がこもっていなくても作成することは可能だ。
「情」が、無くてもそれなりの品質のものは作ることはできるだろう。何か足らないとは思わないか?
感動し、喜ぶということは、「情」が、そう感じるのであって作り事ではない。
本当にそう感じることができるかどうかが、勝負だ。
また、自分が感動したとしても相手が、感動するかどうかは、相手の問題である。
お客様やパートナーと一緒に実施するプロジェクトの終了時点で、このような感情を共有することを「まじめに目指そう」としている。
お客様と共に、の「共」が、重要なのである。私も感動するしお客様も同様に感動するということである。共に感動するためには、コミュニケーションがしっかりとしており、また、共通の心の土台ができていなければ成り立たない。
適当に顧客の要求を解釈し受身で実施したプロジェクトでは、このような成果は、生まれまい。
目指すものを共有しプロジェクトの意義について納得しているプロジェクトチームのメンバーの間には、会社や組織を超えた絆が生まれる。高い目標、ビジョン、固い絆が、徐々に機能し、素晴らしい成果が、チームにより創造される。成果を生みだす過程には、困難が立ちはだかる。異なった文化、異なったスキル、異なった経験を持ったメンバーが、互いに互いを耕しあうことで今までに実現したことの無い価値が創造されるのだ。生み出されるものは、目標とする成果だけではない。チームメンバーの人格、能力、スキルもさらに向上する。おまけに友達も増えるのだ。言い換えればこれらを実りある成果と呼んでいる。(耕し、努力した結果、多くの収穫が得られること)
このような企業活動を目指している。
もし、こんなに忙しく厳しい状況なので、共に喜ぶなんて無理だ。顧客からいつもきつい要求が来る、さらに金額的にも常に安く要求されているので難しいと言う人がいたとしよう。私は、その人には、夢がないと思う。気の毒な人だと思う。会社全体がこのような病になっている場合もある。自らを安かろう悪かろうを演出しているようなものだ。いい仕事なんて、絶対にできないと断言できる。是非、考え方を変えた方が良いと助言するつもりだ。