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アーキテクチャ(architecture)


もともとは建築学や建築術、建築様式の意味であるが、最近ではIT及び情報マネジメント分野でも構造や構成、設計思想、実現方法を示す際にも使われる。

IT分野での一般的な使われ方としては、マイクロプロセッサなどのハードウェアのシステム構造などを指す場合や、OSやアプリケーションソフトウェアなどの設計思想を表す場合に使われる。また特定メーカーのシステム製品群の統一設計思想やそれに準拠した体系を指し示す場合にも用いられる。

一方コンピュータで実現しようとする機能単位の捕らえ方や、実現方法などの概念を示すオブジェクト指向や、データオリエンテッドアプローチ(DOA)などのシステム開発方法論も一種のアーキテクチャと言える。また最近ではオープン化とネットワーク化の進展で個々のシステムの提供するサービス機能の受け渡しを円滑にするための思想であるサービス指向アーキテクチャという考え方も出てきている。

近年ではアーキテクチャの用いられ方の抽象度がますます上がってきている感がある。エンタープライズアーキテクチャ(EA)では、企業などの組織活動を最適化するための組織の構造を指し示す思想や活動を指す場合にも用いられる。もっともこれもITの活用を組織で最大化するという目的がある。

ところでアーキテクチャには、建築分野で用いられる場合、構造とか構成以外にも、ゴシック様式、モダン様式など建築様式の意味合いも含まれる。様式には、機能や構造という意味合い以外にも様式美や構成美などの表現的・審美的な意味合いも含まれる。IT分野においても今後この様式的な側面がどのように重視されてくるかが注目される。

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