−仲間と一緒に、変革し続けること、業績を伸ばすこと、統制をとること−
会社という組織に限らず、あらゆる組織を繁栄させるためには具体的にどういうことを行なえば良いかを考えてみた。
私も年数は浅いが、経営者の端くれとして常に組織の発展を願っている一人だ。
どんな組織でも、できてしまうと停滞が始まる。組織とはそのようなものだと私は考えている。停滞は、組織と人を死に導く。
組織が行なう活動を現状で合理的に実施するために今の瞬間に最適なミッションや体制、ルール化を行なうが、顧客や組織の環境が絶えず進化するので追従しなければならなくなる。
業界によって追従のスピードは異なるかもしれないが、変化から組織は逃れることはできない。
変化を嫌うのは、組織に慣れた人である。
変化が生じてから後を追うように準備をして何とかついていく方法もあるがなかなか大変だ。
人は、一旦習慣化したものを変える事を嫌う。私には、多くの経営者の方と話をする機会が多くある。殆どの経営者の経営スタイルは、「変化が生じてから対応する経営」の方法が取られている。精神的に大変じゃないかと私は考える。また、変化が生じて会社を大きく変化させないと生き残れないことが分ると「困ったこと」だと考えるようだ。
精神面で健全な考え方は、「変化を前提にすること」と「対応しなければならない状況はチャンスだ」と考えることだと思う。
経営者の仕事は結局以下のことだ。
・変化に対応するのではなく、変革と改善をあたりまえのこととする
・会社の業績と人・組織の能力を伸ばすこと
・会社が倒れないように統制を取ること
この3点しか無いように思えている。この3点によって会社と社員の価値を増やすことである。
そして、この原理を、明るく誠実に実行することが重要で、簡単には到達しないビジョン、目標を掲げ、社員と一緒に成功の喜びを味わうのだ。
簡単に到達できない目標を掲げることが、ミソだと考えている。
その道程の中で、お客様や社員、いろいろな関係者と創意工夫、侃侃諤諤し、努力し、泥臭さの中からお互いに信頼が生まれ仲良くなる。何かに挑戦し一緒に何かを生み出した仲間が本当の仲間になる。
会社が成功しても多くの喜んでくれる仲間が居なければ、意味がない。
世の中は、所詮人間と人間同士の関係で成り立っている。
人間が行なう活動(会社)の結果、賛同を得られないとしたらこんな悲しいことはないし、やる意味がない。
一緒にやってよかったと思えることが、最後に残ればいいじゃないか?