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EAとデータモデリング再考察


現在、統合化され管理可能なIT環境の必要性に再び注目が集まっている。

政府や大企業は、EA(エンタープライズ・アーキテクチャ)の推進という形で、本格的に情報資源を重視し始めた。
EAの道具としての統合化された方法論が、再認識され、ITILを代表とする運用サービスについての品質の向上を目指すSLA、SLMへの関心も、同様の理由で高まっている。

情報システムの利用領域が急激に広がれば、ITマネジメントの問題が露出しトータルでのマネジメントが叫ばれるのは当然のことであり、効率的で、しかも安心して情報システムを利用する方法論が求められるのは、時代のニーズである。
これを受け、モデルベース開発方法論が、復活しようとしていると言える。

政府も企業も過去における何回かの取り組みの反省をもって、再度、真正面を向いた戦略を打ち出した。

トップダウン的な視野で言うところの、まさにEAへの取り組みだろう。
EAの基礎は、ザックマンやジェームスマーチンのモデルであることはご存知の方も多いだろうが、今回活発化している取り組みは、情報資源の管理や統制の側面から来ているものだ。

現在、日本で実際に起こっているEAの課題を目の当たりにすると80年代後半から90年代の初めに実施された情報資源管理への取り組みの失敗例が思い出される。EAであっても情報資源管理でも、本質は同じである。
利用者が、モデリングの基礎力・実務能力をいかに身に付けるかに掛かっている。
是非、携わる人材の能力とプロセスの組織への定着を肝に据えて、統合への努力をはかることをおすすめする。

データモデリング手法は、EA、複雑なITプロジェクト、ネットビジネス、ERPの導入、既存システムの改良などに取り組む際に有効な技法である。
一時期の流行やブームで、実施するものではなく、ITに携わる人すべて、また、利用者(ユーザー)にも必要な知識である。
情報システムを計画、企画、分析、設計、テストをする全ての人が、理解しなければならない知識であるといえる。

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林衛
IT戦略とプロジェクトマネジメントを中核にITビジネスのコンサルティングを行うアイ・ティ・イノベーションのファウンダーであり社長を務める。◆コンサルの実践を積みながら英米のIT企業とかかわる中で先端的な方法論と技術を学び、コンサルティング力に磨きをかけてきた。技術にも人間にも精通するPM界のグランドマスター的存在。◆Modusアカデミー講師。ドラッカー学会会員、名古屋工業大学・東京工業大学などの大学の講師を勤める。

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