ブライアンより一言
プロジェクトマネジメントに関心をもたれている日本の皆さん、初めまして。 ブライアン・マーティンです。
特集をごらんになっていただけた方は、すでにご存知かと思いますが、まずは簡単な自己紹介をしましょう。
私は巨大国際企業2社で日本支社の統括マネジャをつとめ、そのうち一社ではアジア地域のチーフエグゼクティブでした。現在はニュージーランドに本部を置く、IASラーニンググループのCEOとして、リーダーシップとコミュニケーションについてセミナーを開催し、すでに数千人が受講しています。管理職向けのコーチングの経験も豊富です。 最近、主婦の友社から「あなたの人生の鍵を握るのは誰?」という本も出版しました。
これから12回にわたり、リーダーシップ、コミュニケーション、そしてあなた自身の望んでいる成功とは何かについて、心の深いところまで降りて探っていきたいと思います。 私と林さんが、心の旅の案内役をいたします。
さて、リーダーシップについてお話をする前に、皆さんに次の言葉をお贈りしましょう。これについて、よく考えてみてください。
「もし成功へ至る道がまっすぐで見通しのいいものだったら、カーブの向こうに隠されたすばらしい可能性を見つける喜びは味わえない」
林衛よりコメント
最初からすべてのことが見えていない、というのはすばらしいことです。自分自身がリーダーシップやビジョンを持って人生を歩むときに、最初からすべてが見えていて、そこにまっすぐ行くだけではつまらないのです。いろいろな障害や苦労を乗り越えてそこにたどり着くプロセスこそが喜びであり人間を成長させる、とブライアンは言っています。
まさにそのとおりだと、私も思います。日本でいえば、「よい学校に通い、よい会社に入って、よい結婚をし、それなりの人生を送る」という人生が本当に幸せなのだろうか、と疑問を持たれたことはないでしょうか?しかも、いままではある程度そのような「普通の幸せのレール」が見えていましたが、ここ15年くらいでまったく変わってしまいました。世の中は多様になって、選択肢が増えました。一本のレールのように先を見通すことは難しくなってきました。その分だけ個々人が自分の生き方や目標を創造し、ビジョンを明確にしてそこに向かっていくことがより重要になってきています。
<第2回につづく>