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人間の二つのタイプ


プロジェクト内で、経営者、リーダーとメンバーはいろいろな打ちあわせ、意思決定をする。

有能なリーダーは、プロジェクトメンバーが、明らかに二通りのタイプに分かれることに気が付いている。

・難局を何とかしようとするタイプ
・常に出来ない言い訳をするタイプ

企業活動は、概ね変革と改善に常に関係しているので、変革するという考えの無い人は常に言い訳を必要とする。仕事そのものが改善を伴うからだ。よく考えてみると自らを改善しないで仕事が、成り立つはずが無い。やがてそのような人は他人からどのように映っているのかを考える余裕がなくなってくる。自己防衛が、その人の行動モデルになってしまう。これは、恐ろしいことだ。誰かが教えてあげなければならない。

長年、このような行動モデルに支配されると呪縛から抜け出せなくなる。これらの行動の多くは、いわゆる「恐れ」から来るものである。自分の実力に自信が無かったり、自分の考えや実態を明らかにしなければならなくなる「恐れ」が、支配しているので正直になかなかなれない。

これに対して、難局に立ち向かっている人には、何か成功するチャンスがある。チャレンジしないことはそもそも成功するはずが無いし、チャレンジすれば100%成功するとは限らないが、何か成果が見出せるだろう。挑戦するいくつかのことをきっかけとして何かをつかむことが可能になる。

挑戦する人には、必ず、何かを「与える」というマインドを持っている。「与える」ことから多くのものを得られることを経験的に知っているからだ。どうすれば、「与える」マインドになれるだろうか?

小さな成功から徐々に大きな成功への階段を上っていく過程で身につくことであり、自信を持つためにはこのような積み重ねは、避けて通れない。

成功するメンタルモデルを持って仕事をしなければ、成功することはあり得ない。リーダーとは、組織が成功するメンタルモデルを地道に創り上げる仕事である。

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林衛
IT戦略とプロジェクトマネジメントを中核にITビジネスのコンサルティングを行うアイ・ティ・イノベーションのファウンダーであり社長を務める。◆コンサルの実践を積みながら英米のIT企業とかかわる中で先端的な方法論と技術を学び、コンサルティング力に磨きをかけてきた。技術にも人間にも精通するPM界のグランドマスター的存在。◆Modusアカデミー講師。ドラッカー学会会員、名古屋工業大学・東京工業大学などの大学の講師を勤める。

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