プロジェクト組織はプロジェクト(特定の目的のために、定められた期間と資源の範囲で実施する非定常的な活動)を遂行するために、参加者の役割などを明確にして編成する組織を言う。
通常それを全権的に指揮し、プロジェクトに責任者を持つ役割の者をプロジェクトマネジャという。プロジェクトマネジャの仕事はプロジェクト全体の計画、推進、費用、要員、変更の管理と、それらの結果を承認する事であるが、 プロジェクトを経営という視点で見れば、上級者(経営者等)から与えられた経営資源(人、モノ、マネーなど)を的確に配分し、ミッションを遂行する事業責任者的な仕事として位置づけられるだろう。
プロジェクトが大規模になるとプロジェクトは通常幾つかのチームに分割さ れる。それぞれの人員数には特に決まりは無いが、プロジェクトという仕事の性質から5人から10人ほどの機動的な人数で1チームを編成することが効果的と言われている。それぞれのチームにはチームリーダー及びサブリーダーが配置される。チームリーダーの仕事は、プロジェクトの中で与えられた自分のチ ームのミッションを、進捗管理やコーディネーションを通しながら管理、統括する事である。その意味でチームリーダーは実行責任者と言える。またサブリ ーダーは単にリーダーの補佐や、分担作業の責任者という意味合いだけではな く、次期チームリーダー候補というニュアンスを持たせるケースも多い。
このほかにプロジェクトリーダーという呼称がある。プロジェクトマネジャ やチームリーダーをプロジェクトリーダーと呼ぶことが多いが、実際は企業によって使われ方は様々と言える。しかし、一般にプロジェクトリーダーという場合は、そのプロジェクトの内容にコミットメントし、実際にリーダーシップ を発揮する人、または発揮しなければならない立場の人を指す場合に使われる事が多いようである。
またこの他にプロジェクト支援的な組織として、SP(スペシャルチーム) というプロジェクトを監視・支援するチームを、特別に設置するケースが最近は増えてきている。SPには専門知識を持った外部の人材が参加する場合もある。