アイ・ティ・イノベーションのCSR活動の指針の一つに、「次世代教育」がございます。
2009年より毎年前期に、弊社代表取締役の林 衛と専務の能登原 伸二が、名古屋工業大学の3年生を対象に、名古屋工業大学大学院情報工学専攻の松尾 啓志教授とコラボレーションし、『 ITプロジェクトマネジメント』の授業を行っております。
この度、2017年度の授業が終了しましたので、ご報告します。
弊社は、「トコトン現場主義」を宣言し、コンサルタントとしてお客様の開発現場に入り込み、お客様と共に、最後までやり抜いてまいりました。
特に、プロジェクトマネジメントの実行支援ならびに、プロジェクトマネジメント人材の育成支援に関しましては、会社設立当初より取り組み、お客様より、高い評価をいただいております。
名古屋工業大学での『ITプロジェクトマネジメント』の授業は、ITプロジェクトを成功に導くために、必要となるシステム開発のプロセスとプロジェクトマネジメントの基礎を理解することを目的とし、アイ・ティ・イノベーションでなければできない強みを活かしたプログラムです。
また、名古屋工業大学は、能登原の母校です。母校に恩返しできる絶好の機会であるため、「名古屋の更なる発展と後進育成のため」にと、並々ならぬ熱い思いで、授業を行っております。
1回90分、合計14回。 担当教授:松尾 啓志様、講師:林 衛、能登原 伸二
No. | 担当 | 講義タイトル |
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第1回 | 能登原 | ITプロジェクトに、なぜマネジメントが必要か? |
第2回 | 林 | 製造業におけるICTの利活用 |
第3回 | 林 | 非製造業におけるICTの利活用 | 第4回 | 林 | ITプロジェクトのプロセスと技法 |
第5回 | 能登原 | プロジェクトとは何か、プロジェクトマネジメント標準(PMBOK)の概要(1) |
第6回 | 能登原 | プロジェクトとは何か、プロジェクトマネジメント標準(PMBOK)の概要(2) |
第7回 | “ECサイト開発プロジェクト” を例とした演習問題(レポート提出) | |
第8回 | 能登原 | 使える計画書を作ろう(1) ①プロジェクトの目的を明確にする ②リスクを洗い出す |
第9回 | 能登原 | 使える計画書を作ろう(2) ③対象範囲と作業工数を洗い出す ④スケジュールを作る |
第10回 | 能登原 | 使える計画書を作ろう(3) ⑤体制を作る ⑥プロジェクトマネージャーの役割と能力 |
第11回 | 能登原 | プロジェクトを実行しよう(1) ①システムの品質を保つ |
第12回 | 能登原 | プロジェクトを実行しよう(2) ②進捗を計り、問題をさばく |
第13回 | 能登原 | プロジェクトを実行しよう(3) ③仕様変更を管理する |
第14回 | 期末試験 |
弊社は授業を引き受けるにあたり、プロジェクトマネジメントの基本を分かりやすく伝えるだけでなく、社会に出てからも少しでも役立つ情報を提供したいと思い、失敗体験など実社会におけるリアルな実態も授業中にお話ししました。
学生の皆さんは、最初に立てる計画の重要さや計画通りに進めるためのリスク回避の方法などを学ばれたと思いますので、将来、プロジェクトマネジャーとして、ITプロジェクトを成功に導くことはもとより、日ごろの授業、部活動、アルバイトなど大学生活のあらゆる場面をプロジェクトとして置き換えて考え、本授業で学ばれたことを繰り返し実践していただけたらと思います。
大学時代に、企業人から授業を受けることはめったにない事で、聞きなれない用語も飛び出し、分からなかったところもあると思いますが、それぞれの夢や目標の実現に向け、更に学習意欲を高め、努力を積み重ねて、社会で自分の花を咲かせてくださることを期待しています!
アイ・ティ・イノベーションは、「次世代教育」を通し、長期的な視野で改革を志す社会活動に、今後も貢献していきます!
実際に会社に勤めている人の授業は、とても楽しかったです。情報工学科を専攻していない学生でも理解できました。ITのことだけでなく、リーダー論やリーダーのふるまい方なども学べて、とても興味深い授業でした。
卒業後に、システム開発の職場へ配属され、複数の人と共同で開発をするといった場面において、ただ開発の技術や知識だけ持ち合わせているだけでプロジェクトを管理する力が備わっていなければ、上手くプロジェクトを進行できないと思いました。そういった意味でも、実際に働いている人から、開発の手順やプロジェクトの進行方法、発生し得るリスクやその対応まで、事細かい話が聞けたので、とても参考になりました。
現在、就活中であり、IT企業のインターンの際に、授業内容が大いに役に立ちました。特にリスク対策が身についたと思います。ありがとうございました。
他の授業にはない、実践的な話を聞き、説得力があり、一番楽しみな授業でした。プロジェクトやリスクに対する考え方は、どこでも使える知識で、とても為になりました。
この授業を受講したことで、あらゆるプロジェクトの進め方や注意点を学ぶ事ができました。プログラマーは、ただ単純にプログラミングの技術だけを必要とされていないことが再認識できました。
【 所在地 】愛知県名古屋市昭和区御器所町
【 創立 】1905年
名古屋高等工業学校を前身とする歴史ある大学。「ひとづくり、ものづくり、未来づくり」を教育理念として掲げ、技術イノベーションと産業振興を牽引するにふさわしい有為な人材の育成に取り組んでいる。