弊社シニアコンサルタントで、IASA 日本支部理事の松井 淳が、ITABoKトピック紹介コラムをIASA日本支部のWEBサイトに寄稿いたしましたので、お知らせいたします。
『第5回:品質属性の柱』 Iasa日本支部 理事 松井 淳
品質の重要性は、システムやソフトウェアの開発では大変古くから議論されてきました。DX(デジタルトランスフォーメーション)の時代と言われる近年、ますますその重要性は高くなる一方といえます。IPA が発行する「つながる世界のソフトウェア品質ガイド」では、その背景として3つの要因をあげています。
①多様化する利用者の期待(註 1)
機能を正しく動かすことが主要な品質という従来の考え方から、安全性やセキュリティはもとより、快適さや楽しさ、高度なビジネス貢献というように多様化しています。
②多岐にわたるステークホルダー(註 2)
製品そのものが複雑化かつ高機能化したことで、その製品に関わる多様な利用者の存在など、考慮すべきステークホルダーは確実に増えています。
③つながるシステムの拡大(註 3)
「つながるシステム」として利用者に価値を提供するような形態が増えていることで、関連する全ての要素が確実に品質要求を満たしている必要があります。
また同時に、システムの複雑さも高まる一方といえます。このように複雑化するシステムの品質を考えたとき、全ライフサイクルに適用される多様な品質要求をシステム要件としてとりまとめ、その効果と経済性のバランスをとりつつ具現化していくことには、極めて高い専門性が求められます。ここに、品質属性への高い専門性を備えた IT アーキテクトが必要となる理由があります。
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※『ITABoKトピック紹介コラム』について
ITABoK は、ITアーキテクトが備えるべきスキル要件を網羅した知識体系として、様々な専門領域を対象としております。よって、独力で学習されている方が、全ての内容を理解することにはハードルがあると思われます。また、ITABoK に書かれているトピックを他人はどう理解し、実践しているのかを知ることは非常に有意義と考えます。
こうした点を踏まえ、Iasa日本支部理事が持ち回りで、ITABoKの各章を解説していきます。また、単なる情報発信に終わるのではなく、それをきっかけに皆様からコメント・意見をいただき、活発な議論に広げられればと思います。気軽にフィードバックください。