1 はじめに
今日(1/26)は「新潟」のことで頭が一杯なのだが(*1)、最近のエピソードからひとつ語りたい。
我が家の掃除機だが、約10年使用しており、ついに買い替えることとなった。近所の某量販店にて妻が確認したところ、最も気に入ったのは北欧メーカーの縦型の掃除機という。「国産は?」と確認すると、どうも気に入らなかったらしい。
その掃除機、見た目デザインでは確かにスタイリッシュで、最近ありがちな「機能面では負けてないが、見た目で負ける」パターンかな…と思い訊いてみた。すると、実際に国内メーカーのも含めて手に取って確かめたが、掃除のしやすさ含めて北欧のがいい、という(*2)。
家電など数年単位でしか買い換えないものだから(にしても10年以上は長すぎだが)、その間に勢力図など大きく変わってしまったのかと考えた。
2 何が違うの
結局、機能面も含めて違うというのだが、何が違うのかを聴いてみるとこれまた興味深い。「xxx(北欧メーカー)の掃除機のほうが、すぅーっと掃除できて、楽しそう」という。
「すぅーっと」感か、、、ってなんだそりゃ?と思った。
ただ、実際のところ人間の認知とはそういうものかもしれない、とも思った。
前回のブログで(乱文ながら)差別化機能について述べた。現在の技術で、差別化が難しいのは製造品なら勿論、サービスもそうだと思う。結局、誰かがやって成功したら誰かが真似をするから。
でもその「すぅーっと」感は、なかなか真似できないものの可能性がある。しかも「楽しそう」という価値を得られるのだから、北欧メーカーの掃除機を選択する判断基準になっている。(ただ、「楽しそう」というのはそれこそ見た目や広告やブランドイメージもある。総合的な勝負ではある。)
吸引力がどうのこうのといった機能的品質よりも、人間の感知力に訴求することの重要性を考えたい。ただ、すでに国内家電メーカーでも当然に考慮されていることだろうし、その辺り小職が偉そうに言えないのだが、例えば普段の業務でも、IT戦略でも(!)、そのパースペクティブがあると興味深い。
「IT戦略×感性」?など未踏分野だろうが、個人的にはこれから知識や経験を得たいジャンルである。目に見えるモノの開発だけでなくエンタープライズ系システムに活かせないか、とか、パッケージの適用とカスタマイズにその視点を入れられないか、とか、、そしてそれで経営的効果が出ないとは言えない。
3 終わりに
感性に訴えかける社内システムなどあるのだろうか。ぱっと思いつくのは、既に多くの企業で利用されているコミュニケーションツール(簡単にチャットができる類)である。相当工夫されてるものがある。しかも、それをプロジェクトマネジメントアプリとも連携させて、よりリッチなやり取りができるのもある。
ただ、オフィスソフトではなく、社内業務システムでもあるのだろうか。少ないとすると、感性工学や教育工学の分野から応用できる例があるかもしれない。
つまりそのような目線は、多様な分野に応用が効くのかな、と思う。それこそストラテジストとしては、普段から「すぅーっと」感などを意識しないといけないんだろうけど、、努力したい(笑)
注釈:
(*1) 色々な見方はありますが地域発展に貢献してくれたらいいなと思う限りです。(少なくとも「新潟」に暫く世間の注目がいくからその意味では貢献している)
(*2) あくまで個人の感想です。
最後まで読んでいただきありがとうございました!!!