現在某製造業のお客様と一緒に、組織改革のお手伝いをしております。お客様は事業をグローバルで展開しており、企業文化として『品質が良いものを、お客様が求める個数・時期までに確実にお届けする』を徹底されています。しかもそれをグローバルで実現している点は、本当に凄いことだと感銘しています。
日本においては当たり前とも思える企業文化、しかし海外では事情が異なるようです。
期待した時期に部品が届かなかったり、納品された部品に不具合が見つかるなどが日常的に生じているとのこと。よって日本とは異なる様々な努力をして、お客様の期待に応えていると伺いました。
これを実現することは、お客様にとっては満足いただける良い面として表れていると思います。一方で社内を見たときには、必死で応えられている姿を感じました。
グローバル展開への対応、製品の品質への対応、そして日本と海外拠点との連携上の問題など、様々な対応に追われる中で、お客様の期待に応え続けなければならない。
そのような状況が続いてきたことも1つの要因かもしれませんが、とある組織の社員は、目先の仕事をこなすことに一生懸命になっており、個々人が長期的な視点で俯瞰的に自ら考え、主体的に行動出来なくなっていました。
そして上の方の顔色を見て、仕事に取り組む。
これがとある組織に対し、組織改革を行うことになったきっかけの1つです。
私たちは組織改革を行うために、まずは現在置かれている組織の課題を、社員の皆様と共有することから始めています。ただ挙げられた課題は、簡単に解決出来ない事項も多いです。例えば社員のスキルが不足している、社員の数が不足しているなど・・・
だからこそ課題を解決したいと思えるのか否かは、それを実現した際に、社員の皆様がありたい組織の形として共感出来るか否かに掛かっています。
その『こころの鐘を鳴らす』ために、さらにありたい組織の姿を社員の皆様と共有する取組みを進めています。