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目的・目標を定め、達成のシナリオを熟慮し、”早く”、”速く”行動する


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 最近大変楽しみにしていることの1つとして、本年10月~12月の3ヶ月間で再放送している”スペシャルドラマ 坂の上の雲”(NHK BSプレミアム)を視聴することです。

 坂の上の雲は、私が内容をお伝えするまでもなく、司馬遼太郎氏の代表作の1つであり、ビジネスに関わっている方であれば、皆さまご存知かと思います。

 個人的に戦争には反対です。しかしビジネスに勝つために戦略・戦術を練って行動し成果を得ることは、人の血が流れない戦いであり、そのような視点で視聴しています。

 本ドラマを通じ改めて感じたことは、

 目的・目標を定め、達成のシナリオを熟慮し、”早く”、”速く”行動すること!

 です。

 いま私は、主に中部圏・関西圏のお客様と、システム部門の価値向上や、大規模プロジェクトの運営状態を改善するためのコンサルティングや人材育成の取組みをご一緒させていただいております。

 その取組み通して感じることは、システム部門であれば、今後の目標が不明確であること、大規模プロジェクトであれば、プロジェクト立ち上げ時の目的が時間の経過と共に解釈が変わってしまっていることです。

 目的・目標の軸がぶれてしまうと、システム部門やプロジェクトメンバーが拠り所とする価値判断基準が無くなります。そのため個々人の思いが衝突し、組織やプロジェクトの運営が場当たり的になってしまう傾向に陥り易いと感じています。

 運営が場当たり的になってしまうと、成果が出ないため現場は焦ってきます。経営者も焦ってきます。すると「何で早くできないのか!」、「早く成果を出せ!」、「なぜうまく行かないのか!」といったような指示が下り、現場はその対応に追われ益々場当たり的に・・・ そして現場の状況は、とにかく頑張れ! といった掛け声が頻繁に出てくる根性論になるか、あきらめムードの中、心理的な消耗戦を続けることに・・・

 別のテーマで似たような学びを経験をしました。

 11月19日(水)、東京・麹町で行う弊社のイベントITIフォーラム2014in東京でご講演いただく、プロのマーケッターである理央 周 様の講義を受講いたしました。

 同氏が言うマーケティングとは、『自然に売れる仕組み』を作ること。そのために『何を』、『誰に』、『どうやって』を始めは売り手目線、その後の価値提供は買い手目線で徹底的に考え、仮説を立て、調査・検証を地道に繰り返し続けることであるとのことです。

 つまり「どうやったら売れるのか?」から考えるのではなく、マーケティングの目的・目標である『何を』、『誰に』、『どうやって』を徹底的に考え、その考えの妥当性を素早い行動で、速く実施し検討し、改善し続けることであると理解しました。

 物事がうまく行かなくなったり成果が出なくなったと感じたときは、急がば回れで、目的・目標を再度確認することと、確認できたことは素早く行動に移し、しかも早く行動することが改めて大切である、そのようなことを感じながら、坂の上の雲を視聴しています。

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竹内博樹
1991年 筑波大学卒業後、三和銀行のシステム子会社である三和システム開発株式会社(現、三菱UFJインフォメーションテクノロジー株式会社)入社。同社にて銀行業務のリテール、法人、国際の各分野において、大規模プロジェクトにおける企画・設計・開発に、主にプロジェクトマネジメントを実行するマネージャとして携わる。また開発後の保守にも従事するなど、幅広い業務でマネージャとして活躍。2004年より当社にて、大規模プロジェクトにおけるPMOの運営およびプロジェクトマネジメント支援や、IT部門の組織改革等、幅広くコンサルティングを手がける。 保有資格:情報処理 プロジェクトマネージャ、PMPほか。PMI会員、PM学会会員。

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