1 コンサルタントという仕事
本日(8/11)、自宅でブログの構想を考えながら、好きな音楽を聴きながら、テレビドラマを見ていた。「HERO」というドラマである。木村拓哉さんはかっこいいし(注:同い年)、視聴後に爽快感あふれる展開が多いので好きなドラマである。
そんな今回のストーリー、管理職の川尻部長(松重豊さん)が小学生に検事という仕事について説明していた。そのシーンに少し感動した。音楽を止めてテレビに集中した。
検事は裁判にかけることができる職業だから責任は非常に重大であり、起訴するしないを決めるために事件を捜査する。ただし、捜査と言っても、警察のそれとは違う。
以下セリフをまとめると;
・検事の捜査とはどういうものなのか?それは、話を訊くこと。(*1)
・目撃者から、関係者から話を訊く。相手から話を訊くことによって、何が真実か、何が嘘なのかを見極めていく。
・どんな事件でも、人と人が向き合うことによって、真実が見えてくる。
・しかし、相手が何も話してくれないと、私たちは何もできない。検事というのは、事件の事を何も知らない。知っているのは、真犯人と被害者と目撃者、その場にいた当事者だけ。
・相手と正面から向き合わないと、その人の事はわからない。本当のこともわからない。当事者が正直に話してくれれば、真実が見えてくる。そのために我々検事は専門的な難しいことも、一生懸命勉強する。
・・私はこのセリフを、「検事」を「コンサルタント」と脳内変換して解していた。
「コンサルタント」は「コンサルティング」をする。「コンサルティング」とは、顧客が抱える課題の解決策を提供することである。それは「事件」とは違うが、ほぼ川尻部長のセリフのとおりのプロセスを辿る。確かに、正面に向き合って話を訊くし、自分に知識が足らなければ何が何でも補充する。
そして、解決のために体と頭を動かす。それが基本かと考える。
2 コンサルタントの価値とは
そしてさらに考えた。ビジネス課題解決方法は、、少なくとも知識としては書店で多く手に入る時代である。となれば、コンサルタントの価値とは何か?である。
単に伝統的なフレームワークをツールとして分析したのなら、それは書店で得られる知識を使っているにすぎない。考えるヒントとしてはいいかもしれないが、それでもやはり既存の考え方に囚われるリスクは否めない。
つまりは、(前章で述べたように)きちんと訊いて得た真実を、(以前のブログでも述べたように)オリジナルのフレームワークで整理する。そして、解決策を考えるために可能な限り顧客の持つ知識に量質ともに近づける。
それでやっと、顧客とともに解決策を「共創」することができるのだろう。検事と違って、コンサルタントの力だけでは適切な解決策は出せないだろう。解決の案までは考えるも、そこから深く議論するとか、支援の姿勢が必要かと。
・・世の多くのコンサルタントからすれば「そんなの当然」と思われるかもしれない。ただ、時には改めて原点を確かめることも重要とも考える。つまりは私の場合「話を訊く」である。
私が当社に参画してから6年が経過した今月、夏休み期間、今一度確かめた夜である。
注釈:
(*1) 話を「きく」を「訊く」と記した理由については、弊社社長である林の書籍を読んでほしい。というより、セリフの内容が林社長の本の内容とダブってしまう・・
今回は「自由研究」のようなフリーな内容でしたが、、最後まで読んでいただきありがとうございました!!!
参考文献
※URLの最終アクセス日は何れも2014年8月11日
[1] フジテレビドラマ「HERO (第5話)」2014年8月11日放送 http://www.fujitv.co.jp/HERO/index.html
[2] 林 衛、「情のプロジェクト力学」、 実業之日本社 (2008)
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