今回は、一昨年の末から月に1-2回、通算40回程度実施している「超もち・もた活動」を紹介しよう。この「超もち・もた活動」とは、様々な専門性をもった参加メンバーが就業時間後に集まり、アイデアを披露し、研ぎ合い、新しいサービスを生み出し、最終的に起業のコンセプトという形に結実させることを狙いとしたワークショップ形式で行われる活動だ。この活動の主力メンバーは、青山学院で実施しているワークショップ・デザイナーの資格を持った人達であり、その他に個人や小規模の法人で起業した方、起業の助言者、セミナー講師、大手雑誌の編集者、社会人大学院生、コンサルタントなどが連なる。この活動では、披露されたアイデアに対し、何がどのように役立つのか、何を加えれば、あるいは何を変化させれば付加価値が高くなるのか、実務に役立つようになるのか、など参加者の様々な経験や専門性に基づいた意見が戦わされる。私の役割といえば、ビジネス化するための助言と、実証実験の場を提供することだ。
例えば、昨日は、イスラエルで開発されたアイデア創出のための手法(カードを使ったユニークなものだ)が他の何かに活用できないか、という検討を行った。まず、このアイデアを持ち込んだ方に概要をプレゼンしてもらった後、メンバー全員で、実際にカードを使って実証実験を行った。あらゆる可能性を検討し、どのように役立つかを考えてみたのだ。その結果、この手法は、問題が行き詰まっている時にその構造と状況を理解する助けになることが分かってきた。構造と状況が理解できるなら、行き詰ってしまった組織やプロジェクトの突破口を開く手段として使えるかもしれないし、新しい製品やサービスを検討する際の多くの困難の解決にも役に立つかもしれない、と私は感じた。
昨日の検討会では、この手法を今後、「超もち・もた活動」で持ち寄ったアイデアを磨くのに使ってみようという結論になった。
何に使えるか分からないものを否定せず楽しく議論を交わす。このようにしてまた一年続けていこう。明るく楽しく続けるのがこの活動の基本である。そうすれば、必ず結果はついてくるだろう。
ところで、一ヶ月ほど前に、これまでの成果のレビューを実施したところ、次のような新たなサービスが実現していることが分かったので、お知らせしておきたいと思う。
・プレゼン合同自主トレ(新たしいタイプのプレゼンテーションの訓練)
・コミュニケーション研修(演劇の専門化が考案した相手の役割になりきることから学ぶコミュニケーション手法習得)
・アジャイルHP開発手法
・ワークショップ手法活用により新たな社史編纂
皆さんで、この活動や上述の成果に興味のある方は、是非ご連絡をお待ちしております。