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クロスカルチャ


海外に出張してあらためて考えさせられることは、文化の違いである。
文化の違う人々が、お互いに超えなければならないことは、普段よりより深いコミュニケーションをとる事である。文字で書いたり、べき論で語ることは易しいが、実践する事は、そう簡単ではない。文化の違いを超えること「クロスカルチャの実践」は、詰まるところが、相手を何らかの方法で理解し、「受け入れること」に他ならない。さて、受け入れることとは、いかなるものなのか。どのようにすることが、互いを受け入れることにつながることなのか考えてみよう。
 
私は、受け入れることの本当の意味は、互いの違いを認識することと、それらの存在を認めることだと考えている。

以下のことを意識的に行い、互いに相手の違いとその存在を受け入れられるように一歩一歩信頼の基盤を構築する。

  • 今までより、はっきりとしたコミュニケーションをとること - 曖昧さをなくすこと
  • バリアを打ち壊すこと
  • 互いの本物の信頼を構築すること
  • 互いの関係をより強固にする努力を行うこと
  • 今よりもお互いをオープンな状況におくこと
  • 目に見える形でよい結果を生み出すこと

これらのことを我慢強く行うことが、必要である。

文化とは何だろうか?
どこから文化はやってきたのだろうか?

考えてみよう。

文化とはある限られた地域に居る人々が、当たり前に考える次の事象に由来する。

  • 人々が、疑いなく共通に信じていること
  • 地域に根付いた価値観
  • 古くから実践されている習慣・慣習
  • 人々の自然な振る舞い
  • 特有の芸術・音楽
  • 宗教 など

時間をかけて特定の地域や人々に浸透してきた何かである。他の人々が、違う文化に出会うと違和感を持つ。ある場面では、正しいか正しくないかの判断材料にもなってしまうことがある。

問題は、正しいか正しくないかではなくて、受け入れるか受け入れないかである。

表面的に現れる文化の違いの例は、いろいろある。

国の違い、認識の差、時間概念の差、空間の感じ方、思考の方法、言語、ボディランゲージ、価値観、振る舞い、社会環境などについて、いかにして互いに認め合えるか考えて生きたい。

2011年7月5日林@プネ.インドより

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林衛
IT戦略とプロジェクトマネジメントを中核にITビジネスのコンサルティングを行うアイ・ティ・イノベーションのファウンダーであり社長を務める。◆コンサルの実践を積みながら英米のIT企業とかかわる中で先端的な方法論と技術を学び、コンサルティング力に磨きをかけてきた。技術にも人間にも精通するPM界のグランドマスター的存在。◆Modusアカデミー講師。ドラッカー学会会員、名古屋工業大学・東京工業大学などの大学の講師を勤める。

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