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考え、考え、考え抜く


今こそ、企業のコンセプト、戦略、方針変換が求められている。

日本では、組織に変革や大きな変化が、必要な際に、必要なことは、トップやリーダーの確信、信念、信頼だろう。言うは易いが、実行することは、なかなか大変である。さて、どうすれば確信が得られるのだろうか?私は、このように考える。自分の力で 「考え、考え、考え抜く」ことだ。平常時から考える癖を身につけてないのが、うまくいかない理由のひとつである。また、すぐデータや人を頼りにすることも よくない。考えつくすことが、まず、必要な気がしている。順番を間違うと自分で考える前に外に答えを求めるようになってしまう。

自分の力で考えない癖は、どこで付いてしまったのだろうか?私は、親と学校が問題であると思う。親は、子供がかわいいあまり、親自身の目標に合わせて子供の方向性を決めてしまう傾向がある。子供は、目標らしきものは、持つことになるのであるが、「なぜ、そうしなければならないかについて疑問を持つことはない」この「なぜ?」が、人間にとっては、必要で、成長のために欠かせないものであるが、学力知力は、入るキャパシティーに応じて飽和するまで与えてしまう。幼児のうちから「なぜ?」を重視し、考えさせる工夫をすることが、自力で考える力を付けるのだと私は、考えている。

多かれ少なかれ考える力が衰えている私たちであるが、3ヶ月努力すれば自分の所属する組織に、考える力は、要請できると思う。まずは、リーダー自身が、考え抜き、方針を表明することが始まりである。考え抜いた言葉には、力がある。そして、力がある言葉には、洗練された的を得た表現が含まれる。考え抜き磨かれた言葉に到達したときリーダーは、確信を持つ。確信に 到達するということは、言葉を磨くことと同じだ。
 
リーダーが、確信を持って何かに取り組んだときに、人は、動く。
 
そのようなリーダーには、誰もがなれるチャンスがあると思う。いろいろなことが気になり大変だと考える必要はない。

 ただ、求められるのは、

 - 考え抜くこと
 - 言葉を磨くこと
 - 確信に到達することだけだ。

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林衛
IT戦略とプロジェクトマネジメントを中核にITビジネスのコンサルティングを行うアイ・ティ・イノベーションのファウンダーであり社長を務める。◆コンサルの実践を積みながら英米のIT企業とかかわる中で先端的な方法論と技術を学び、コンサルティング力に磨きをかけてきた。技術にも人間にも精通するPM界のグランドマスター的存在。◆Modusアカデミー講師。ドラッカー学会会員、名古屋工業大学・東京工業大学などの大学の講師を勤める。

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