読者の皆様、こんにちは!
フリーアナウンサーの桑原麻美です。
皆様の話し方に変化は表れてきましたでしょうか?
忙しいとなかなか話し方にまで意識が向かないかもしれませんが、1日に1回でいいので、意識する時間を作ってみてください。うれしい変化があるはずですよ。
さて、今回からは「聞き方」について書いていきますね。
コミュニケーションの基本は何だと思いますか?「話す」ことは相手がぬいぐるみでも、植物でも、独り言でもできますが、「聞く」ことは相手がいないとできません。そう、コミュニケーションの基本は「聞く」ことなのです!みんな自分の話を聞いてくれる人のことが大好き、ではありませんか?
アナウンサーは話すのが上手い人、と思われがちですが、実は「聞く」ことも大切な仕事なのです。ロケ、インタビュー、トークショー、そして特に女性アナウンサーは番組のアシスタントを務めることが多いので、聞く場面は男性より多くなります。そんな中、身に付けたアナウンサーの聞き方のコツをご紹介しましょう。
私たちは基本的に初対面の人と接することが多い仕事です。ロケであれば、初めて行った店の店長さんだったり、旬の野菜や果物を育てている農家の人だったり、時には映画のキャンペーンに来た俳優さんだったりします。そんなときにまず心掛けるのは、笑顔です。それもかっこつけた微笑みではなく、笑いジワができても気にしない、心からの笑顔です。近所の商店街の魚屋さんのお兄さんや八百屋さんのおじさんのような温かく、人懐っこいイメージ。私はいつも、「あなたのことが好きです。お話、聞かせてくださいね」という思いを込めて、目を見てニッコリ笑顔を作ることにしています。そして、明るく挨拶と自己紹介をします。
たくさんの方にお会いして思うのは、男性は話しかけづらい雰囲気の方が多いのですが、ご本人には全くその自覚がない、ということです。というのも、実は男性は、真顔が怖い人が多いのです。試しにご自身の真顔を携帯電話やデジカメで撮影してもらってみてください。普段、鏡で見るのや想像とは違う表情があるかもしれません。もし「怖い」と感じたなら、鏡の前で笑顔の練習をしてみてください。口角を上げること、心から笑顔になろう、と思うことがポイントです。すると、相手も思わず笑顔になって、この人と話してみたい、と思うこと間違いナシです!
最後に私事ですが、朝の番組を担当していたFMラジオ局が9月30日に閉局しました。コミュニティFM以外が閉局するのは日本初で、この閉局がラジオ界に激震を与えたことは間違いありません。ラジオはどうなっていくのでしょう…。
10月、人事異動などで環境が変わる方もいらっしゃるかもしれませんね。気持ちも新たに、次のステップへと進んでいきましょう!