7月14日に、コーチングの先生の上田雅美さんに「さあ、才能に目覚めよう」注)という本をいただいた。ドラッカーは、知識労働者が、成果を得るためには、自分の強みを理解し、強みを生かした場を得ることが大切であり、何かに貢献するための具体的な活動の計画が成果に繋がるといっている。上田さんに紹介されたこの本には、強みとは何か、強みは、どのように理解すればよいのかを、様々な例示や体系を使い説明している。さらに、本に載っているパスワードによりネット上のソフトウェアにアクセスし、3、40分程度で自分の強みを知ることができる。ストレングスファインダーという診断システムにより160 問の質問に答えることにより、自己の基本的な強みを知り、理解することができるというものだ。私は、早速、本を読み、強み診断を行った。ここで言う強みは、「自分だけの特質的な資質」と定義している。実際の活動の中で現われる人の強みは、スキルや知識が、資質に伴い現われるものであるが、ここでは、その人の思考の特徴的なパターンとしての基本的な資質について34の強み項目から上位5項目がフィードバックされる。
結果として、林衛の強みは、以下に抽出された。
・ 活発性(私は、活動したくてたまらない)
・ 着想(ほとんどの出来事をうまく説明できる能力)
・ 社交性(誰とでも友達になれる)
・ 戦略性(最善の道筋を発見する)
・ 未来志向(もし、・・・だったらどんなに素晴らしいだろうな?)
の5点である。
私は、知らず知らずの間にこの資質を身の回りに起こる事象に対して使っているようだ。早速、妻に、強みのレポートを見せ、どのように感じるかを評価してもらった。第一声は、当たっているということであった。問題は、強みを知らずに 固定観念で事象に反応し続ければ、他人の思考との違いから齟齬を生じてしまうことがあるだろう。これをチームの中でうまく使えば、強みを生かした 強力な組織が出来上がる。
強みの基本 × 知識 × 経験 = 実際に現われる活動
と理解すれば、活発性、着想、などの自分の強みとしての資質をはっきりと認識することが、成果を高めるための基本となる。自分の目標に近づくために、どのような知識や経験を必要とするかは、自ずと見えてくるだろう。新たな着想で、育成やコンサルティングに生かしたいと思う。すぐ行動を開始しよう。このことも自分の強みを生かしていることになる。一方で、慎重さに欠けるとかもっとうまくいくかどうかを思慮深く考え行動すべきだという考えもある。強みは、理解しないまま突き進むと時には、諸刃の剣にもなる。しかし、それが人間なんだと考えたほうが良い。補完する人と一緒に仕事をし、自分の強みをよく理解し人の話を訊くことが大切だ。さあ、私の目の前にある課題の最善の解決策は、これに違いない!!未来見向かって行動しよう。
皆さんも自分の強みを理解するところから始めてみてはいかがでしょうか?
上田雅美さんに、良い本をいただいたことに感謝している。
注)「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす」 マーカス バッキンガム (著), ドナルド・O. クリフトン (著), 田口 俊樹 (翻訳) 日本経済新聞社