先日、電車に乗っていたら中吊り広告の雑誌タイトルに「空気の読める男」認定試験とあり、思わず笑ってしまった。
そもそも、この話題が出てくる理由は、日本人のコミュニケーション力や判断能力が落ちているということである。特に、男性にこの「空気の読めない」症状は、出やすいのではないだろうか?もちろん空気の読めない女も多く居るが、広告にあったのは、男であった。数年前「話を聞かない男と地図の読めない女」について書いた本がベストセラーになった。そういえば「電車男」も流行ったなぁ。
「空気が読めない」とは、実際にどのようなことだろう。言い換えれば、
・判断力が弱い
・状況が、読めない
・察知する能力がない などである。
その場の雰囲気や状況からバーバルコミュニケーション(口頭によるコミュニケーション)無しで、何が求められていて、何をしなければならないかを判断できる能力である。人間を含むどんな動物でも、常に、情報発信をしている。ある心理学者の統計によると、人のコミュニケーションは、92%がノンバーバルであり、8%が口頭によるものだそうだ。ここでは、統計の値そのものを話題にしているのではない。大切なことは、情報発信の方法や情報キャッチの方法は、言葉以外に多様であることを認識すべきだということである。犬や猫は、言葉を話さないが、自分を好きな人間かどうかちゃんとわかっている。人間にも同様の能力が備わっているはずだ。
空気の読めない人は、コミュニケーションが、下手であるだけではなく、そもそもアンテナが、壊れているのだと私は、考える。アンテナを直しても、次は周波数が合わない。周波数まで合わせても言語が違っていたりする。やっとの思いで言語をあわせても言っていることが意味不明で話が先にすすまない。結論を決めていて相手の話を聞く姿勢が無い。SE的な発想で言えば出力がおかしいのは、入力に問題があることが多いのだ。
どうやら、アンテナの問題のようだ。この問題が解決できれば、国会、会社、ITの仕事、
・・・・いろいろなことが上手く行くのに。
人間とはそんなものなのだと思うしかあるまい。
この次は、どんな話を書こうかな。地図の読めない女は、自分がどこに居てどこに向かっているかわからないし、制御もできない。舵が壊れているのだ!
そんな女の人を良く見かける。
あらためて、人間とは、そんな動物である。まずは、己が何かを認識することだ。