読者の皆様、あけましておめでとうございます。
本年は、皆様に素晴らしいチャンスが訪れることをお祈り申し上げます。
さて、2005年最初の「つぶやき」のテーマは、「和魂洋才」であります。
「和魂」とは、広辞苑によると日本人固有の精神を示し、学問の神様で有名な菅原道真公が、わが国固有の精神と中国の伝来の学問をいかに融合するかという精神を一言で示した「和魂漢才」に由来しております。つまり、道真公は、日本精神によって中国伝来の優れた文明を十分消化・活用することの重要さと、それに取り組む方法を教えてくれています。この言葉が、明治になって対象が西洋の文化に向けて言い換えられ「和魂洋才」になりました。
ITの世界にも100%この精神は、あてはまります。つまり、欧米の猿真似では、定着などおぼつかないからです。
グローバルに成功している日本企業に共通して言える事は、ここでいう「和魂洋才」の精神が、現代風にアレンジされてうまく融合されている事ではないでしょうか。
筆者の得意分野はIT方法論であり、お客様と一緒になって、欧米からやってきたCMM、PM、EA、モデリング手法などに日々悩みながら取り組んでおります。多くの企業が、産地(欧米のやり方を真似て)のまま正面から取り組み、目立った成果をあげることが出来ていません。
そのままでは、日本にあてはまらないと考えます。なぜならば、文化的な違い、DNAの違いがあるので、そのままでは日本の現場にあてはまらないのです。
日本企業の特徴は、どちらかといえば農耕的で島国根性があり、まじめで協調的で、改善は得意ではあるが、犠牲者を出してまでの変革は好まない文化を持っています。
これを是として日本型の定着方法をあみ出し、改良し、最終的に海外により優れた技術として逆輸出することが可能だと筆者は考えております。
まじめに改善に取り組む文化のある日本で育った日本型のITメソドロジーを手に、世界に向けて踏み出そうではありませんか!!!
日本の企業には潜在能力があります。ただ、最初の入り口が分らないで悩んでいるだけです。
「和魂洋才」から「IT逆輸出の世界」を創ろう
ちなみに私が、2005年から力を入れる分野には、以下のものがあります。
・日本型PM方法論の更なる進化
・RAD型モデリング手法の開発
・日本型SLA、SLMの確立
・上記のOJTを取り入れた教育方法の確立
そして、本ブログ読者のコミュニティ化を実現します。
2005年1月2日 林 衛