PM-WaiGaya
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CMMIは米国カーネギーメロン大学で開発され、米国国防総省などが採用してい るソフトウエア調達およびプロセス改善モデルとアセスメント手法である。前身となるCMMのモデルは、ソフトウエア開発組織のソフトウエアの開発プロセスが正しく行われているかどうかの評価尺度で、1980年代からIT組織の 成熟度向上に継続的に貢献してきた唯一のモデルである。CMMIとなってからは、コミュニケーション、リーダーシップなどの人的側面も一層充実し、実務レベルの適用が可能になった。
CMMの特徴はソフトウエア開発組織の成熟度を5段階に分けて定義している点である。第1段階は、ソフトウエア開発においてルールや標準などの統制 がまったく無い状態。第2段階は、同じようなソフトウエアの開発を、組織の一部のチームなどが一定の水準で繰り返し実施できるだけの方針や手順が確立 されている状態。第3段階は、その組織全体でソフトウエアの開発・保守の方 針、ガイドライン、手順が確立されていて安定的に一定水準の品質のソフトウ エアが開発できる状態。第4段階はさらにそれらを定量化して計測・評価でき る状態。 第5段階は、組織が自発的に開発行為などの改善を行える段階を指す。現実的 に多くのソフトウエア開発組織の状態は第1段階か第2段階で、第3段階にまで到達している組織は非常に少ない。